伊良部さん、自宅で首つり自殺か 03年阪神Vに貢献、晩年は暴行で逮捕歴も

 阪神で先発投手として03年のリーグ制覇に貢献した伊良部秀輝さん(42)とみられる遺体が、米カリフォルニア州の自宅で発見されたことが28日、分かった。現地の27日早朝、野球チームのチームメートが自宅を訪れた際に、伊良部さんとみられる人物が首をつって自殺していたという。現在、遺体は地元警察に安置されており、身元の確認を急いでいる。

 海を越えたアメリカからのショッキングなニュースだ。03、04年と阪神でプレーした伊良部秀輝さんとみられる男性が、米カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で遺体となって発見された。

 現地の情報を総合すると、現地時間の27日朝に発見された。ロサンゼルスには伊良部さんが所属している草野球チームがあり、当日も野球をする予定だったところに、姿を現さなかったという。不審に思ったチームメートらが自宅に足を運ぶと、伊良部さんとみられる男性が首をつっているところを、発見したようだ。

 遺体は現地の警察署に安置されているが、家族しか本人の確認が取れない状況であるために、まだ正式に身元は判明していない。日本国内に在住していた伊良部さんの両親は、この一報を受けて、現地に向かうとの情報もある。

 伊良部さんは、尽誠学園から87年度ドラフト1位でロッテに入団。93年には当時の日本最速となる158キロを計測した。その後、96年オフに紆余(うよ)曲折を経て、ニューヨーク・ヤンキースに入団した。98年には世界一も経験した。

 ヤンキースでは3年間プレーし、その後はエクスポズ、レンジャーズと渡り歩き03年に阪神に入団。星野監督のもと、先発ローテの一角を担い、13勝を挙げる活躍で阪神の18年ぶりの優勝に大きく貢献した。ただ、04年はわずか3試合の登板に終わり、その年のオフに戦力外通告を受けて05年3月に引退した。

 引退後はロサンゼルスでうどん屋を開業したがすでに閉店。また、07年に大阪市のガールズバーで店長を殴ったとして暴行容疑で現行犯逮捕された。

 近年は09年にアメリカの独立リーグで現役復帰すると、同年8月に四国・九州アイランドリーグの高知ファイティングドッグスに入団。ただ、右手首けんしょう炎の影響もあり、昨年1月に2度目の現役引退を発表。同年5月にはロサンゼルスで酒気帯び運転で逮捕されていたことが判明した。

 今月に入って、雑誌のインタビューで日本で暮らしたいという願望も明かしていただけに、死因も含めて謎は残ったままだ。

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