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犬を飼い主より先に歩かせると、犬は「自分の方が上」と勘違いするってホント?

猫や鳥など動くものを追いかけるのは「獲物」と勘違いしているから?

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愛犬をお散歩させているとき、公園にいる小鳥や猫を見た途端、急に追いかけだすことはないでしょうか。愛犬の衝動的な行動に驚き、飼い主さんは慌ててリードを引くでしょう。では、愛犬のこの行動にはどんな意味があるのでしょうか。それは、野生時代の「狩猟本能」が関係しています。

野生時代の犬は小さな動物などを捕獲し、食べることで生命を維持していました。そのため、動きの速い猫や鳥などに対して興味を示す習性が残っています。動くものを追いかけまわしたり吠えてみたりするのは、犬の狩猟本能に基づいた行動で、犬によってもその本能の出方には違いがあるようです。犬の中でも、獲物を見つけ出して捉える役目をする猟犬や、羊などの群れを追いかけることで誘導する牧羊犬などは、この狩猟本能が色濃く残っていると考えられます。

狩猟本能の名残はこんな行動にも

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愛犬がおもちゃをくわえて、思い切りブンブンと振り回すのもよく見られる行動です。実はこの行動も、狩猟本能の名残。おもちゃを「捉えた獲物」と感じ、仕留めたり食いちぎったりする際の行動を疑似体験しているのです。せっかく与えた新しいおもちゃが、あっという間に見るも無残な姿になることはよくあること。愛犬からしたら「獲物を仕留めたぞ!」と思っているのかもしれませんね。そう考えたら、本能の名残からくる納得のいく習性でもあります。

犬を飼い主より先に歩かせると、犬は「自分の方が上」と勘違いする?

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飼い主さんよりも前をスタスタと歩く愛犬。なんとなく「飼い主さんより自分の方が上なんだ!」と勘違いしているようにも思えるこの行動。しかし本当のところは、犬が飼い主さんより先を歩くからといって「自分の方が偉い!」と思っていることはありません。犬との接し方で上下関係や主従関係が作られるという説には、実は根拠がありません。

そのため愛犬がお散歩で飼い主さんより前を歩くのは、自分がリーダーだと思っているのではなく、ただお散歩が大好きではしゃいでいたり、好奇心旺盛で先へ行きたがったりしているだけかもしれません。そうは言っても、愛犬に前を歩かせるのには注意が必要です。急に飛び出してきた自転車や車から愛犬を守るためにも、飼い主さんがある程度制御することはもちろん必要。

また、いつも愛犬が行きたがる方向にばかり好き放題歩かせていると、それが原因で飼い主さんを「ワガママを許してくれる人」と思ってしまうこともあります。お散歩ではしゃぐ気持ちは尊重しながらも、愛犬の安全の確保としつけのために、飼い主さんがきちんと誘導してあげることは必要です。
本能の名残からくる行動と、上下関係の意外な認識。常識と思っていた犬の習性の意味も、実は違っていた、というのは面白い発見ですね。愛犬の習性の本当の意味を知ることで、よい関係づくりに役立てたいですね。
出典/「いぬのきもち」18年3月号「犬の習性ホント?ウソ?」(監修:獣医師 増田宏司先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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