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誤食は愛犬の命に関わることも|特に危険度の高い誤食物を覚えておこう!

誤食させない環境作りが大切

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一般的な見解だと、1歳半までに誤食をしなければ、それ以降もしないケースが多いそうです。逆に1歳半までに誤食をする癖が抜けないと、その後も繰り返すケースが多いと言われています。誤食をさせない環境づくりは、飼い主さんの努力が必須。

たとえば散歩の時はリードを短く持ち、口に入れてしまいそうなものがないかよく見渡しながら歩く、おもちゃを与えたままにしない、人間の食べ物をあげない、ゴミ箱は徹底して管理するなど、普段から気を配ってあげてください。万が一、何かをくわえてしまったら、慌てずに大好きなおやつやおもちゃを見せて、交換しましょう。

要注意!命に関わる危険がある誤食物

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以下のものを誤食してしまったあとに、けいれん、麻痺、呼吸困難、泡を吹くなどの症状が現れたら、一刻も早い処置が必要です。すぐに動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう!

農薬・殺虫剤・駆除目的の薬剤

農薬や殺虫剤には殺傷力の高い薬物が入っているものが多く、たとえ少量でもけいれんや意識不明に陥ることがあります。処置が遅れると死に直結しかねないので、至急獣医師の診断を受けてください。

ボタン電池

ボタン電池は飲みこむと体内で放電するため、同じ場所にとどまると内臓に穴が開いてしまうこともあるため、とても危険です。体内のどこにあるのかレントゲンで確認し、できるだけ早く取り出す必要があります。

乾燥剤

海苔などの容器によく入っている吸湿力の高い生石灰(酸化カルシウム)は、濡れると発熱します。誤食することで体内で高熱を発してしまい、ひどい場合は胃に穴が開き死に至るケースも。

保冷剤

保冷剤の成分(エチレングリコール)は甘いため、かじった犬がそのまま食べてしまいがち。毒性が強く、徐々に食欲が低下して嘔吐や意識障害を起こし、腎不全に至り死亡することもあるので要注意です。

人間用の薬

胃薬は比較的安心ですが、血圧系の薬や風邪薬、睡眠薬などは早めの処置が求められます。

要注意!中毒性のある誤食物リスト

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以下のものを誤食した場合、まずは獣医師に相談し、量や状況を詳しく伝えてください。早ければ早いほど、対処がしやすくなります。

チョコレート

1度に大量に食べるととても危険です。チョコレートに含まれる「テオプロミン」という成分によって心拍数が上がり、けいれんや嘔吐といった症状が現れ、最悪死に至ることも。最近よく見かける、カカオが多く含まれているチョコには特に注意してください。

キシリトール

急激な低血糖による嘔吐や下痢、急性肝不全を発症したケースが報告されています。ひどい場合は死に至ることもあるので、キシリトール入りのガムやお菓子、歯磨き粉はしっかり管理するよう気をつけてください。

玉ねぎ

ねぎ類に含まれる「有機チオ硫酸化合物」という成分によって、赤血球が酸化し破壊され、溶血性貧血を起こします。翌日〜2日後に血尿が出るのが特徴で、最悪死に至ることも。

ぶどう

24〜48時間以内に嘔吐などの症状が起こり、腎不全になることがあります。急に腎不全になった場合は、ぶどうの誤食も疑いましょう。

飼い主さんは冷静な対応を心がけて!

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犬の体内では消化できないものを誤食した場合、一般的には5時間を過ぎると胃から腸へ移動します。胃で消化できなかった異物は小腸で詰まりやすく、小腸を通り抜けるには約3日かかるので、最低でも3日間は愛犬に異常がないかよく観察してください。もし3日以内に異常がなければ、自然と排泄される可能性が高いです。
愛犬が誤食したときには、飼い主さんが落ち着いて対応することが大切です。自己判断せずに、まずは動物病院に相談してください。また普段から部屋を片付けるなど、誤食対策も積極的に行いましょう。開腹手術は犬への負担が大きいことを忘れないで。
参考/「いぬのきもち」2017年1月号『キケン!誤食リスクMAP』(監修:ドン・ペット・クリニック院長 重田洋一先生)
文/Richa
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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