梅雨のジメジメした季節は、犬の足裏や指の間に炎症が起きやすくなります。雨上がりなど、お散歩から帰ってくると犬の足裏が濡れている日も多くなるでしょう。足裏に炎症を起こさないお手入れの仕方を獣医師が紹介します。
雑菌が原因で足裏や指の間に炎症が起きやすくなる
梅雨のジメジメとした環境は、犬の肉球や指の間が蒸れやすくなる季節です。
犬の足が蒸れると、皮膚の常在菌であるブドウ球菌やマラセチアなどの酵母などが増殖しやすく、足裏の赤みやかゆみなど、皮膚の炎症の原因となります。
雑菌が原因でない皮膚炎もあるので注意
雑菌が繁殖して足裏に皮膚炎が起こったとき、治療ですぐに治る場合は問題ありません。しかし、再発を繰り返したり、治りにくい皮膚炎の場合は、ニキビダニなどの外部寄生虫やアレルギー、アトピー体質などが原因で治りにくいケースもあります。
足裏の炎症は、ジメジメとした環境や雑菌の繁殖だけが原因ではないこともあるので、繰り返すような症状を見つけたら動物病院を受診したほうがよいでしょう
水遊びは足裏のトラブルを起こしやすい
暑い季節、川やプールで水遊びを楽しみたい!犬が楽しそうな姿をみたい!という飼い主さんも多いかもしれません。
愛犬が水遊び中に、足裏を擦りむく、切るといったケガをした経験はありませんか?
足先が水に触れることで、水分で皮膚が柔らかくなって川底の石などでケガをしやすくなります。水遊び中は、足裏に傷がないかをチェックをするとよいでしょう。
犬の足裏のお手入れポイント
季節に限らず、犬の足が濡れた後はそのままにせず、肉球と指の間をタオルと必要であればドライヤーで乾かすことが大切です。肉球の間の毛は、こまめにカットしておくと水分を含みにくくなります。
また、犬の足裏をいつも清潔にして、指の間や肉球の間が赤くなっていないか、臭いがきつくなっていないか、いつも舐めて足先が赤く変色しているなどの異常がないかを確認しましょう。治りにくい、再発する皮膚炎の場合は、そのままにせず、動物病院に相談してください。
犬の足裏が濡れた場合の対処法を確認し、しっかり乾かして炎症の原因にならないように気を付けましょう!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください