話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つのスポーツを取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介。4月号は、ゴルフを取り上げたよ。

石川遼選手。高校時代は「ハニカミ王子」と呼ばれた(写真/朝日新聞社)
石川遼選手。高校時代は「ハニカミ王子」と呼ばれた(写真/朝日新聞社)

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【競技の内容】
静止したボールをクラブという道具で打ち、遠くにある小さな穴(カップ)まで、いかに少ない打数で入れられるかを競う競技。五輪競技としては、2016年のリオデジャネイロ大会(ブラジル)で112年ぶりに復活した。東京大会は男子個人と女子個人の2種目が行われ、1日1ラウンド(18ホール)、4日間で4ラウンド(72ホール)をプレーし、合計の打数が少ない順に上位となる。

【ゴルフのうんちく6連発!】

(1)羊飼いの遊びが起源?
昔、イギリス・スコットランドの羊飼いの少年が、木の枝で小石を打って遊んでいた。すると石は偶然、ウサギの巣穴へ―。これが、ゴルフの始まりだといわれている。ただし、ゴルフの起源にはこれ以外にもさまざまな説がある。

(2)「ボギー」は幽霊?
以前、ゴルフは、2人が対戦し、より少ない打数でボールを入れたほうが勝ちというルールだった。しかし、やがてホールごとに、「3打」「4打」「5打」などの基準打数が設けられ、一人ひとりがスコアをつけて競うように。特定の対戦相手の代わりに、必ず基準打数でプレーする「仮想の選手」と競うわけだ。その「仮想の選手」を、当時の流行歌に出てくる幽霊「ブギーマン」にたとえた人がいた。現在、基準打数より1打多いことを「ボギー」というのは、この「ブギーマン」が由来だといわれる。

(3)「バーディー」は幸運の鳥?
基準打数より1打少なくボールをカップに入れることを、「バーディー」という。さまざまな説があるが、幸運の象徴であるバード(鳥)にちなんだものだといわれる。基準打数より2打少ない場合は、大きくて強い鳥の「イーグル(ワシ)」、3打少ない場合は、飛ぶ力がとても強い「アルバトロス(アホウドリ)」が使われる。

(4)カップの位置は毎日違う!
ボールを入れるゴールに相当するカップは、グリーンと呼ばれる区域に一つだけ設けられている。ただしカップの位置は決まっておらず、日ごとに変わる。ホールカッターという道具を使い、スタッフが毎日、前の日とは違う位置の芝を筒状に切り取り、新しい穴をあけるのだ。切り取った芝は、古い穴にはめて、きれいに整える。

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AERA編集部
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