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猫の仮面をつけ、語尾は「ニャー」。猫になりきる「CAT面舞踏会」に行ってみた

アイコン「猫様」を愛する人たちの宴に潜入

2017/01/12(公開:2016/12/11)


猫好きによる、猫好きのための秘密イベント「CAT面舞踏会(きゃめんぶとうかい)」が、新宿ルミネゼロで開かれた。費用の一部は猫を保護する支援団体に寄付することを予定している、れっきとした保護猫イベントでもある。



ドレスコードは、なんと猫のお面! 人の姿では入場ができない決まりだ。愛猫家たちが妖しげな仮面をつけて夜を通してお酒を飲み語り合う、猫集会イベントの様子をレポートしたい。

■猫の世界で人間語は禁止。「受付、始まりますにゃー!!」

できたばかりのイベント会場である『ルミネゼロ』5Fに立ち入ると、猫界から来た使者がお出迎え。猫界の入国ビザを手にした瞬間から、人間語は禁止である。スタッフを含めた参加者は例外なく猫のお面を身につけ、語尾には「〜にゃ♡」もしくは「〜みゃ!」をつけて話さなければいけない



この夜は、スーツを着た男性使者による「受付、始まりますにゃー!!」のかけ声とともに、猫界への扉が開かれた。



きらびやかな舞踏会会場には、シャンデリア・アーティスト「キム・ソンへ」による、オリジナル巨大猫シャンデリアも飾られている。ゴージャスな空間はまさに猫の仮面舞踏会。
 


ダンスフロアにあるスクリーンでは、クリエイターチーム「METACRAFT」が制作した、猫好きがもだえるほどのキュートな猫動画がエンドレスで流れ続けていた。



■にゃんコスチュームが素敵な、猫フリークたち

この日に設けられたもう一つのドレスコードは「猫っぽいもの」。思い思いに着飾り集まった猫好きさんたちは、ファッショにゃブルな人だらけ!その場で意気投合して、猫集会を始める姿があちこちで見られた。










 
猫顔がプリントされた帯を締めた、着物姿の人が多数! 和装でも猫好きをアピールしていた。







女性同士の参加が多めなものの、仕事の後に上司&部下で駆けつけたと話すフォトジェにゃックな三名も。みんな仲良く猫になれるなんて、素敵な職場だ。




■帰ってからも猫と一緒♪にゃんこグッズも






 
舞踏会を楽しむだけではなく、さまざまな猫グッズを購入することもできる。保護猫カフェや保護猫ビルを運営していることで有名な『ネコリパブリック』や、自分の飼っている猫をモチーフとしたグッズなどを製作しパリをはじめとする海外展開をする『KEORAKEORA』などだ。

『KEORAKEORA』のデザイナーかおりさんによると、カゴバッグが特に人気があるそう。




 
猫のマスキングテープも販売。茶トラの子が、かおりさんの猫をモデルにしたもの。同じく茶トラを飼っているお客さんが、大喜びでマスキングテープを購入したとのこと。




■もふもふに埋もれる夢が叶った!フォトスペースで至福体験

見どころのひとつが、猫のぬいぐるみに埋もれて写真撮影をすることができる「猫さま部屋」。常に列が途切れないほど、この日人気のスポットに。



もふもふ山盛りの猫ぬいぐるみは、その場で眠りにつきたいほど暖かく、人間界への未練を断ち切るには十分な破壊力である。


■猫のごはんはやっぱり「ねこまんま」



人間と猫でシェアできるごはんの代表といえば、『猫まんま』だろう。ごはんにかつお節をかけただけ、と侮ることなかれ。



リアル猫同様、かつお節味にうるさい猫好きのためにその場でかつお節を削ってごはんにまぶす本格派だ。猫の姿が彫られた削り機は、なんと特注品である。



上品で柔らかい風味が女性に人気の「水曜日のネコ」ビールで乾杯し、かつお節の旨味や香ばしさとお米の甘さを味わう。猫界に入って唯一、人間でよかった!と思った瞬間だった。

猫まんまのお支払いは、箱入りにゃんこにおこづかいを渡すシステムが採用されていた。箱の上に硬貨を置くと、猫の手がにゅっと出てきてお金を持っていく。カワイイ!! この姿見たさに、いつまでも貢いでしまう危険な仕組みではないだろうか……。




■DJによる猫に捧げるミュージックタイムも

夜が更けるとともに猫集会は妖しさを増し、DJのプレイタイムが始まった。ゆったりした曲から、徐々にアップテンポへとペースが変わっていく。

それにつられるように、仕事帰りにやってきた”訳アリの猫好きたち”が、さらに自分らしくのびのびと振る舞いだす。



もしもいつものありきたりな毎日に退屈している人がいたら、猫の仮面をつけて舞踏会に参加してみてはいかがだろう。思わずタテマエを忘れて、本当の自分を見つけることができるかもしれない。

小松田久美/イベニア






























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