マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,085.80
-375.12
暗号資産
FISCO BTC Index
4/27 4:02:06
10,095,414
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は2日ぶり反発、引き続きワクチン実用化への期待感が株価押上げ

2020/11/16 12:13 FISCO
*12:13JST 日経平均は2日ぶり反発、引き続きワクチン実用化への期待感が株価押上げ  日経平均は2日ぶり反発。419.43円高の25805.30円(出来高概算7億172万株)で前場の取引を終えている。  前週末13日の米国株式相場は反発。ダウ平均は399.64ドル高の29479.81ドル、ナスダックは119.70ポイント高の11829.29ポイントで取引を終了した。ワクチンの実用化が鍵となり、来年の回復への期待が強まり寄り付きから上昇。FRBが当面、大規模緩和を継続するとの見方も買い材料となった。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。新型コロナ感染拡大への懸念が高まっているほか、外為市場で1ドル=104円60銭台と先週末15時頃に比べ20銭ほど円高・ドル安に振れていることなどが上値抑制要因となったが、寄り付き段階では買いが優勢となった。取引開始前に発表された7-9月期の国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ったことも買い安心感となった。  個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株の一角が高く、米長期金利が底堅いことを受けた三菱UFJ<8306>などのメガバンクや第一生命HD<8750>などの保険株が上げ、持株会社制への移行と社長交代を発表したパナソニック<6752>が堅調だった。また、決算発表に関連し、中間期の連結営業利益が前年同期比52.1%増と第1四半期段階の3.2%減から増益に転じたしたキャリアインデ<6538>、20年12月期利益予想を上方修正したサイバーリンクス<3683>が一時ストップ高となり、20年12月期(9カ月決算)業績予想を上方修正したノーリツ鋼機<7744>、21年3月期業績予想を上方修正したCKD<6407>が10%を超す大幅高となったほか、21年3月期業績予想を上方修正した日本郵政<6178>、マツモトキヨシ<3088>が上げた。  一方、第1四半期連結営業損益が1.95億円の赤字となったスマートバリュー<9417>、20年12月期連結営業損益を下方修正したダントーHD<5337>が10%を超す大幅安となり、4-9月期連結営業利益が大幅増益となったが材料出尽くし感が先行したライドオンE<6082>、エムアップ<3661>が下げた。  セクターでは、海運業、空運業、不動産業、保険業、銀行業などが値上がり率上位。一方、その他製品が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%となっている。  日中韓など15カ国が東アジアの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に署名し、国際貿易で今後、中国の存在感が高まると見られている。一方、11日の当欄で、世界の株価が上昇する中で中国の株式市場に活気が感じられないと書いた。米国でバイデン次期政権の誕生が濃厚となっているが、そのことと何か関係があるのか。市場では、トランプ大統領は中国に対して強硬な姿勢で臨んだというのが一般的な評価だろう。対して、バイデン政権となれば米中対立が緩和するとの見方もあるようだ。ただ、バイデン政権では中国との対立がこれまで以上に深刻になる分野もありそうだ。少し考えてみる。  バイデン氏はトランプ大統領が執着した報復関税に対しては概ね否定的な一方、トランプ大統領が深入りを避けたとされる人権問題を重視するとの見方が多いようだ。また、トランプ大統領が「アメリカ・ファースト」を掲げ国際協調に消極的だったのに対し、バイデン氏は同盟国や友好国と連携して中国と向き合う姿勢だとされる。トランプ大統領が対中政策で注力した貿易などの分野は米中2国間の問題にとどまった一方、人権問題に関しては欧州はじめ自由主義陣営の関心が高く、米国が人権問題に強硬な姿勢をとれば、同盟国や友好国はこれに容易に同調する可能性もあるだろう。  関税や貿易の問題は「落としどころ」を探りやすいが、人権問題はイデオロギーや中国が主張する核心的利益が絡む問題でもあり妥協点が見出しにくい。トランプ大統領の時代には米中対立は飽くまで米国と中国の2国間の駆け引きだったが、バイデン政権となれば、対立の構図は2国間から互いの同盟国や友好国を巻き込んだ抜き差しならない問題に発展しかねない。このように考えると、今後、中国にとって国際社会との向き合い方は、トランプ大統領時代よりはるかに困難になる可能性がある。このことは頭の片隅に置いておきたい。  さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。引き続きワクチン開発の進展への期待感が株価支援要因となっていることに加え、午前の時間帯にダウ平均先物が堅調に推移したことなども安心感となっている。一方、足元の新型コロナ感染拡大への警戒感は強く、また、目先高値警戒感が意識され、上値追いには慎重となりそうだ。(小山 眞一) 《AK》
関連銘柄 16件
2,212
4/26 15:00
-15(%)
時価総額 948,727百万円
ドラッグストア大手。マツモトキヨシHDとココカラファインが経営統合して発足。化粧品や医薬品に強み。国内店舗数は3440店舗。ココカラファイングループ事業は医薬品、化粧品等が順調。24.3期3Qは2桁増益。 記:2024/03/30
1,043
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 38,065百万円
歌手やアイドルのファンクラブやファンサイトを運営。ECや電子チケットも。コンテンツ発掘、サイト企画に強み。コインチェックとIEOに向けた契約を締結。チケット事業は収益好調。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/03/30
3683 東証スタンダード
773
4/26 15:00
-5(%)
時価総額 8,171百万円
流通向けEDIや基幹業務のクラウド型サービス、官公庁向け基幹業務や情報系システム等を手掛ける。小売業向けEDIサービス「BXNOAH」などのクラウドサービスは提供拡大。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/14
5337 東証スタンダード
757
4/26 15:00
-32(%)
時価総額 22,710百万円
建築用タイルの専門メーカー。淡路島に自社工場を保有。建材・インテリア・素材の商品企画やハワイでの住宅開発、海外アセットマネジメント業務なども展開。ベンチャーキャピタルへの投資にも注力。23.12期は増収。 記:2024/02/23
1,036
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 11,263百万円
宅配寿司大手。宅配寿司「銀のさら」や「すし上等!」、宅配御前「釜寅」などを運営。提携飲食店の宅配代行も展開。「魚の品質規格標準化プロジェクト」にアドバイザーとして参画。コロナ特需一巡で、3Q累計は足踏み。 記:2024/02/23
6178 東証プライム
1,487
4/26 15:00
-3(%)
時価総額 5,602,823百万円
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命を傘下に有するグループ会社。約2万4千の郵便ネットワークを持つ。郵便・物流事業は売上伸び悩むが、郵便局窓口事業や銀行業が売上下支え。24.3期3Q累計は小幅増収。 記:2024/04/09
6407 東証プライム
2,938
4/26 15:00
+50(%)
時価総額 199,517百万円
自動機械・FA機器メーカー。空圧機器は国内シェア約3割。流体制御技術に強み。半導体や自動車等が主要顧客。24.3期3Qは自動機械部門が堅調。リチウムイオン電池製造システム、三次元はんだ印刷検査機が売上増。 記:2024/04/09
6538 東証スタンダード
173
4/26 15:00
-4(%)
時価総額 3,628百万円
求人情報サイト運営会社。転職情報の「キャリアインデックス」、アルバイトや派遣の情報サイト「ラコット」等を運営する。今期3Q累計は増収も、マーケティング事業でHR領域のコストが高騰した。不動産も足踏み。 記:2024/03/08
1,338
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 3,283,528百万円
総合家電大手。家電、住設設備、FA機器、電池も。くらし事業では北米コールドチェーン、国内電材が増収。北米車載電池の増販、米国IRA補助金の計上等でエナジー部門は収益伸長。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/07
6857 東証プライム
5,389
4/26 15:00
+47(%)
時価総額 4,128,885百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7744 東証プライム
3,025
4/26 15:00
+40(%)
時価総額 109,478百万円
マーキングペン先で世界首位。血中バイオマーカー検査や遠隔医療に加え、DJ機材やイヤホンなど音響機器も展開。音響機器関連は好調。その他費用は減少。23.12期通期は大幅営業増益。24.12期は増収計画。 記:2024/04/13
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,552.5
4/26 15:00
+1(%)
時価総額 20,620,297百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
3,611
4/26 15:00
+133(%)
時価総額 3,724,201百万円
大手生命保険会社。個人生命保険や団体保険、年金保険、海外生命保険、損害保険、がん保険等の引受業務を行う。金融商品販売や資産運用も行う。今期3Q累計はドル建てと円建て商品が堅調だった。海外は想定通りに進捗。 記:2024/04/01
9417 東証スタンダード
552
4/26 15:00
+80(%)
時価総額 5,666百万円
クラウドソリューション会社。自治体や公的機関向けの情報配信、行政サービス等のソリューション、モビリティIoTサービス、シェアリングプラットフォーム等を提供する。今上期は公共機関向けやモビリティが足踏み。 記:2024/04/05