2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、混雑緩和や利便性の向上などを目的に、JR山手線原宿駅の新駅舎が21日にデビューする。
人の流れと街がどう変わるのか調べた。

利便性が向上

上から新駅舎を見てみると、原宿駅の建物の高さはもちろん、面積もかなり拡大したのがわかる。
見た目からも変化の大きさが感じられる。

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1924年に完成した都内最古の木造駅舎。
その隣に新駅舎は建てられ利便性が大きく向上。
通路が約3倍の広さに。
トイレの数は2倍に増えるが、最も変わるのがホーム。
これまで山手線内回りも外回りも1つのホームで乗り降りしていたため混雑しがちだった。
しかし21日からは2つのホームを使用。
それぞれ外回り専用、内回り専用となるので混雑が緩和される。

また構内にはコンビニとカフェがオープン。
恵比寿に本店を構える人気店「猿田彦珈琲」が初めて作った大型店舗。
店内は落ち着いた和とスタイリッシュな洋を融合させた空間になっている。

猿田彦珈琲株式会社 代表・大塚朝之さん:
和モダン的なことを表現していろんな年配の方や外国人の方にも喜んでもらえたらなと思います。

原宿といえば若者のイメージだが、より多くの年齢層に来てほしいと大人向けの空間に。

竹下通りへの新ルート

続いては増設された駅の出口。
これまで竹下改札と表参道改札の2カ所しか出入り口はなかった。
新駅舎ができたことによって出入り口が2カ所増加。合計4カ所に増えることで人の流れが変わることが予想される。

まず新しくできた東口表参道方面を見てみると。
すぐ斜め前には大きな建物ができている。
こちらは来月25日オープンの「WITH HARAJUKU」。
大型家具店の「IKEA」や、限定アイテムを扱う「ユニクロ」などのショップやレストランが全14店舗、
さらにイベントホールやコワーキングスペースなど
入るが注目は・・・

NTT都市開発株式会社商業事業本部 渡辺真弓さん:
施設の中に道をつくって原宿駅から竹下通りにつながる道が加わることで人の流れが大きく変わるかもしれません

この施設の中に竹下通りに抜ける道ができる。
今までは竹下通りに行くのは駅の出口から直接行くのが王道だったが、これからは新しい導線ができることで人の流れが大きく変化するかもしれない。

街の人は:
中のショップを見ながら通れるのは便利。ありがたい。人が分散するからいいと思います。

明治神宮が近すぎる!

続いてもう1つの出入り口は明治神宮へのアクセスが向上。
駅西口の出口は明治神宮が目の前にある。

街の人は:
明治神宮のために来た人じゃなくても、駅から出てすぐに神社があったら「せっかくだから行ってみよう」ってなるんじゃないかなって思います。

街の人は:
お正月の時とかすごくギュウギュウなのでなかなか駅から出られない。
すごい助かると思う。

近くなっただけではなくホームやコンコースが増えたことにより初詣の混雑の緩和が予想される。
新しく変わり続ける原宿に今後も注目だ。

(「めざましテレビ」3月20日放送分より)