東京で新たに過去最多の40人以上感染確認

東京都が23日に16人の感染者を発表したが、実はこの中の一人がタレントの志村けんさんだった。

東京でもこれまで屋形船で集団感染が確認されているが、ここにきてと東京・台東区の永寿総合病院で70代の男性患者が亡くなるなど、4人の感染者を出し新たなクラスターとして疑われている。

爆発的感染オーバーシュートの懸念が高まっている東京都で25日、新たに40人以上の感染が確認された。

厚生労働省によると1つの自治体で1日に40人の感染者が出たことはないという。

東京都の感染者は24日までに171人に上り全国で最も多くなっているが、25日新たに40人以上の感染者が確認されたことで、感染者数は200人を超えることになった。

 
 
この記事の画像(4枚)

小池都知事がオーバーシュート、つまりは爆発的感染やロックダウン都市の封鎖について言及してから急激に増え続けている。

専門家「オーバーシュートの始まりの可能性」

加藤綾子キャスター:
感染症に詳しい昭和大学医学部二木芳人特任教授に電話でお話を伺いたいと思います。新たに40人以上の感染者が確認されたということなのですが、この40人以上という数字をどうご覧になりますか?

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
これがもう大変大きな数字ですね。厚生労働省が注意しなければこれからオーバーシュートになる可能性があるということを先週の終わりごろ言っていますが、あるいはオーバーシュートの始まりという風にとってもいいかも知れませんね。

 
 

加藤綾子キャスター:
現状は、オーバーシュート、感染爆発と捉えていいということでいいんでしょうか?

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
まだそこまではいっていないと思いますけども、そのとっかかりと考えてもいいかも知れませんね。

加藤綾子キャスター:
24日は17人、それが25日になって40人以上ということで、かなり数が増えたなということです。これはどういったことだと思いますか?

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
これはやはり水面下にあった患者さんが次々と診断されて出てくるですから、続けて数が増えていくというリスクはあると思います。

感染者数さらに増える恐れ

加藤綾子キャスター:
今後どうなると予測されますか?

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
厚生労働省が注意喚起したのは三連休の最中でしたから、あの時に随分たくさんの人が観光地とかにお出になっていました。もう一つ大きなイベントもありました。ですので、可能性としてはこれから感染者数がさらに増えるリスクの方が高いような気がします。

加藤綾子キャスター:
今後どういった対応が必要になってくるでしょうか?

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
やはりある程度イベント自粛するとか、それから皆さん方お出かけになる機会を少し抑制していただく、その程度のことは最低限しなければいけませんし、場合によっては、小池知事が何かお話があるかも知れません。

 
 

専門家「若い方含めて引き締めを」

風間晋解説委員:
今ネットでの自分にとって都合のいい情報だけ信じるみたいなところがあります、若者に限らず。思い込みをすることなく情報を更新しなきゃいけないかなと思います。

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
おっしゃる通りですね。専門家会議もやはりここまで頑張ってきたけれども、ここで気を緩めると今までの努力が水泡に帰すという表現まで使っておられますので、ここが引き締めどころ、それから正しい情報をしっかり入れていただく事ですね。特に若い方はご自分は重くならないと思うかも知れませんが、最近の報告では、結構重症の症例の報告もあります。そういう意味では若い方も含めて皆さんがもう一度引き締めていただくということが重要ではないかと思います。

加藤綾子キャスター:
ありがとうございました。

(「Live News it!」3月25日放送分)