フィンランディア杯(2019年10月11~13日、フィンランド・エスポー)に出場した宇野。調子が上がらない厳しい状態での演技となったが、持ち前の表現力を生かし、フリー1位をマーク。合計255.23点で優勝した(撮影・文:田中宣明)
フィギュアスケート男子の魅力を伝える、『婦人公論』の人気連載「氷上に舞う」。2019-20シーズン開始から、注目スケーターたちの素顔を、カメラマン・田中宣明さんの写真と文とともに紹介してきました。現在発売中の『婦人公論』5月12日号で最終回(最終回は羽生結弦選手)を迎えた本連載を、特別にウェブで公開! GWの間、毎日配信します。1日目は「宇野昌磨選手」です。(撮影・文=田中宣明)

※本記事は、『婦人公論』2019年11月26日号に掲載されたものです

「昌磨らしい」演技につい引き込まれる

初めて会った瞬間から「昌磨」と下の名前で呼びかけることのできたスケーターだ。小さな頃からかわいらしくて、少年のようなあどけなさを残しながら成長している。

彼も、もうすぐ22歳。今では凛々しく感じられるようにもなった。僕は、「昌磨らしい」演技につい引き込まれる。スピードのあるスケーティング、そして表情をアップにして切り取りたくなってしまう独特の空気感。

少年がこちらに「いい写真を撮ってみて」とでも言わんばかりの表情を見せてくる。彼の表現力に魅了され、僕はシャッターを切ってしまうのだ。

「氷上に舞う! Special フィギュアスケート日本男子ベストフォトブック2019-2020」田中宣明さん撮影の写真満載のフォトブック