「日本人がますます好きに」― ロッテ親日右腕、10度目の開幕にかける想い

ヤクルト戦4回0封、3球団10度目の開幕へ順調「神様がくれた楽しい10年」

 ロッテ・スタンリッジ投手が14日、ヤクルト戦でオープン戦初登板初先発。4回を45球で1安打1奪三振3四球で無失点と無難に投げ終えた。

「ボール、ボールと必要以上に警戒して、テンポを崩す、シーズン中にもみられる傾向もあったが、4イニング投げて、まずまずだったのではないか」と伊東監督。2回先頭の4番畠山を歩かせた投球を指してたが、新外国人グリーンは外角145キロの直球で一ゴロ併殺。4回も坂口、鵜久森を連続して歩かせ、雄平の二飛を鈴木が落球しながら、一走・鵜久森が戻りかけて二塁封殺、坂口も三塁で刺してラッキーな併殺とツキも味方した。

 来日が2月下旬にずれ込み、2軍で2試合調整登板した右腕は「この時期、まず投げられる身体をつくることが大事。技術面を含めて、思い通りのピッチングができている。右打者へのインサイドの速球をテーマに、チェンジアップも多投した。制球は改善の余地はあるが、自分のテーマ通り、順調に来ている」と振り返った。

 アラバマのジョイ夫人、8歳になる長男キャッシュ君とはこの日もテレビ電話で会話。家族も4月には来日する。阪神、ソフトバンクを経て、NPB11年目を迎える。07年の来日初年度は途中加入でシーズン開幕は10度目。「日本人がますます好きになっている。若い選手に何か(この経験を)伝え、教えたい。神様がくれた楽しい10年。これからも楽しみたい」とモチベーションを高めていた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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