以前にプレゼント企画を行った、Monomi Park開発のアクションFPS『Slime Rancher』の開発者にメールインタビューを行いました。コメント欄で募集した質問にもお答えいただきましたので、ご紹介します。
『Slime Rancher』は、Windows/Mac/Linux向けでは1,980円で、Xbox One向けでは19.99ドルで配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Nick Popovich氏(以下Popovich氏):コンニチワ!Monomi ParkのCEOで『Slime Rancher』のゲームディレクターをしているNick Popovichです。
――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?
Popovich氏:『Slime Rancher』の開発は私がセガを辞めた後に始めました。『Spiral Knights(注:基本無料のオンラインゲーム)』の開発を主導していましたが、新たなゲームを開発することとなったことから、次の作品は自分の手で作り出したいと思ったのです。そのためセガを辞め、Mike Thomas(後のCTO)と一緒に会社を立ち上げました。その後、長い期間私たち二人だけで空いているベッドルームを使い、ゲーム開発を行いました!
――本作はFPSでありながら、暴力表現がなく癒されます。こういったコンセプトはどこから来たのでしょうか?
Popovich氏:現在市場に出回っているものとはかなり異なるものを作りたいと思っていましたので、暴力表現がなく多くの人に楽しんでもらえる作品にしようと決めました。本作がFPSである理由は、多くの人がその操作方法を知っているからです。もし私たちの奇妙なゲームを見た人でも、FPSだとわかれば「これならプレイできるよ!」と言ってもらえると思いました。
――なぜ、スライムなのでしょうか?
Popovich氏:本作では物理演算を多用していますので、効果的に動かすためにはキャラクターがとてもシンプルな形(球体)である必要がありました。また、私は絵がひどく下手なので、手も足もないキャラクターを選びました。簡単ですからね!
――本作が影響を受けている作品はありますか?
Popovich氏:はい、『牧場物語シリーズ』の癒されるような雰囲気や、『ゼルダの伝説 (ブレス オブ ザ ワイルド)』のオープンワールドのデザインに影響を受けていると思います。ただ、もちろんスライムは『ドラゴンクエスト』シリーズから影響を受けています。(ドラクエの)デザインはどれもシンプルで感心します。
――開発において苦労したことなどはありますか?
Popovich氏:特にはありません。私たちはできるだけ無理をしないようにしました。『Slime Rancher』の開発はとてもスムーズで、まるでFar, Far Range(ゲーム内に登場する惑星)の農場みたいにリラックスしたものでした。
――日本語にも対応する予定だと聞きました。こちらはアップデート対応、もしくはDLCや別製品としてのリリースになるのでしょうか?リリース日は決まっていますか?
Popovich氏:日本語対応は無料アップデートで対応し、今春にはリリースしたいと思っています。とても素晴らしいローカライズスタジオが作業を行なっていますので、楽しんでいただけると嬉しいです!
――Xbox One以外の家庭用ゲーム機での展開は予定していますか?
Popovich氏:現在はPCとXbox Oneに注力していますが、将来的にはなんでも起こり得るでしょう。
――新しいDLCや続編の予定はありますか?
Popovich氏:現在私たちは、すべての『Slime Rancher』プレイヤーたちに向けた無料コンテンツの開発に注力しています。最新アップデートである「Mochi’s Megabucks」がちょうどリリースされました。これにより本作を全く異なる方法で楽しむことが可能になっています!
――最後に日本人のファンにメッセージをお願いします。
Popovich氏:成長する過程において日本の素晴らしいゲームに出会っていなかったら、私はゲームデザイナーになっていなかったでしょう。日本のゲームは数え切れないほどの独創的な世界を見せてくれました。そんな日本の方に恩返しができ、本当に嬉しいです。『Slime Rancher』をサポートしていただき、ありがとうございます!
――ありがとうございました。
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