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2020/11/24 18:25

「パイプを部分的に薄く」って…軽さへの執念がスゴイ「1.1㎏モデル」登場で軽量スティック市場が面白いことに

日立グローバルライフソリューションズは、サイクロン式で標準質量(※)1.1kgという軽さを実現したコードレス スティッククリーナー「ラクかるスティック PV-BL2H」を12月中旬から発売します。実売予想価格は6万5千円前後(税別)です。

※本体・延長パイプ・ヘッドの合計質量のこと

↑「ラクかるスティック PV-BL2H」のカラーはシャンパンゴールド。本体サイズはH205×W230×D994mm、質量は1.1㎏(ともにスティック時)。連続運転時間は強運転約8分、標準運転約30分(パワーヘッド非使用時は約45分)

 

標準質量1.1kgの軽さとパワーを両立し、ヘッド形状を一新

本機の特徴は、なんといってもその軽さ。本体や延長パイプ、ヘッドを徹底的に軽量化し、従来機種からさらに約15%軽くした標準質量1.1kgを実現しました。延長パイプは部分的に薄肉化を行うことで強度を保ちながら軽くしました。この設計手法は「トポロジー最適化」といわれ、自動車の部品などの軽量化にも活用されています。こうした軽量化により、床面はもちろん、階段などの段差や高いところ、ハンディ使用時もラクに掃除ができるとのこと。

↑従来モデルの延長パイプは同じ薄さなのに対し(左)、PV-BL2Hの延長パイプ(右)ではトポロジー最適化を応用し、部分的に薄肉化を行っています

 

このほか、同社独自の「ハイパワー3Dファンモーター」を新開発。ファンを三次元形状(斜流ファン)にし、後方の固定翼と合わせて空気の流れを効率よく制御します。モーターには「極異方4極マグネット」を採用し、また素材にアルミを使用することで小型軽量と強力パワーを実現したといいます。

↑ハイパワー3Dファンモーターのイメージ。左の黄色い部分が斜流ファンで、中央の黒い部分が固定翼

 

新設計の「パワフル スマートヘッド light」では、ヘッドの前後幅を小さくするなど形状を一新。ヘッドの取り回しをラクにできる「クルッとヘッド」で掃除しにくい壁ぎわ、「ペタリンコ構造」で家具の下など低いところも掃除できます。また、ふき専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ごみを吸い込むだけでなくフローリングに付着した菌もふき取ることが可能。さらに、新「スティックスタンド」により、本体と一緒に付属のツールもすべて収納できるため、すぐに掃除を始めることができるとのこと。

↑スティックスタンド収納時

 

7月にはシャープが1.2㎏の軽量モデルを発売し、10月にはダイソンが1.5㎏の軽量モデルを発売したばかり。今回、1.1㎏とさらに軽い「ラクかるスティック PV-BL2H」が登場することで、軽量クリーナー市場はさらに活性化しそうです。ヘッドのLEDライトやスティックスタンドなどを省略して価格を抑えた「ラクかるスティック PV-BL1H」(実売予想価格5万5千円前後・税別)も同時発売されるので、掃除機の重さが気になっていた方は、ぜひ注目してみてください。

↑価格を抑えた「PV-BL1H」のボディカラーはホワイトとなっています