すべてがCGとは限らない、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』VFXの裏側

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  • author 岡本玄介
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すべてがCGとは限らない、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』VFXの裏側
Image: The CGBros/YouTube

意外な所で実物が使われます。

「ソコヴィア協定」署名の賛否を巡り、アイアンマンことトニー・スタークと、キャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャースふたりの意見が対立、そこからヒーローたちが二手に分かれて大バトルを繰り広げる映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。

マーベル映画はどれもVFXがふんだんに使われていますが、それも各パートで何社ものVFXスタジオが分業で映像を作っているからこそ。

今回はThe CGBrosより、BaseFX社が手がけたシーンをご覧ください。

Video: CGBros/YouTube

まず出てきたのは、海のど真ん中に沈むラフト刑務所が海上にせり上がるシーン。いくつものレイヤーを個別に作り、すべてを合成すると超巨大な建造物が完成します。

ヒーローたちが空港で戦う見せ場もまたBaseFXによるもの。グリーン一色の中に、上半身だけアイアンマン・スーツを着たトニーがいるのがなんともシュールです。ウォーマシーンがフルCGなので、一人芝居を余儀なくされるロバート・ダウニー・Jrの心中やいかに?

すべてがCGかと思いきや、ヘリコプターは丸ごと本物で、キャップが乗るクインジェットもコックピット周辺はセットとして造られていますね。

素人目には全部ホンモノみたいに見えますが、時折こうして実物を混ぜて撮影していることが、見分けにくくなっている一因なのかもしれません。その他のVFXスタジオによる別のシーンもぜひチェックしてみてください。

Image: YouTube

Source: YouTube, BaseFX

岡本玄介