あれ?フルCG作品のはずでは…? 超実写版『ライオン・キング』の1ショットだけ実写という事実が明らかに

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  • author 中川真知子
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あれ?フルCG作品のはずでは…? 超実写版『ライオン・キング』の1ショットだけ実写という事実が明らかに
Image: (c)Disney

ここだったのか〜。

ジョン・ファヴロー監督の『ライオン・キング』は超実写と言われるフル3DCGの実写を超えた美しさを誇る作品です。でも、最新テックを駆使して実現させたあの美の中に、実際の実写映像が紛れているのだそうです。で、気になるそのショットをファヴロー監督が明かしたと/Filmが伝えました。

ではご覧ください。こちらです。

「『ライオン・キング』で唯一の実写です。アニメーターとCGアーティストは1490ものレンダーショットを作りました。僕はその中にアフリカで撮影した1ショットを紛れ込ませました。誰か気付くかと思って。これは『サークル・オブ・ライフ』の最初のショットです。」

見覚えある絵ですね。ええ、あの「ンナァーツィゴェンニャー 」の部分で見る美しいアフリカの大地を照らす朝日です。1ショットだけ実写という話を聞いた時、それが動物を含まない背景オンリーのものだとは思っていましたが、まさかここだとは。

というか、アフリカの日の出って本当にこんなにドラマティックなんですね…。そりゃ、みんな本物を見たがるわ。私もいつか行って自分の目で見てみたい。

ちなみに、/Filmがセットビジットした時に、ファヴロー監督に「『ライオン・キング』はアニメーションなのか実写なのか」質問したそうです。その時の答えを抜粋して紹介します。

「難しいですね。というのもどちらとも違うから。あなたの基準によって答えは変わると思います。本物の動物も本物のカメラも使っていませんし、現実世界で撮ったデータから得た本物の演技も中に入れていません。全てアーティストの手によるものです。でも、それをアニメーションかと聞かれたら、アニメーションだと期待して劇場に行った人にとっては違って見えるでしょう。」

一足早く試写会で鑑賞しましたが、超実写版『ライオン・キング』はとても不思議な作品でした。ファヴロー監督に単独インタビューした際、「ドキュメンタリータッチの『ライオン・キング』を目指した」と言っていましたが、まさにそんな感じ。ナレーションもセリフも動物たちが担当している『ダーウィンが来た!』のような感じで、これまでのディズニー実写とも違うおもしろさがありました。

超実写版『ライオン・キング』は8月9日公開です。

Source: /Film