自動車メーカーも宇宙規模に。
最近はテック業界からの衛星ブロードバンドへの進出が、なにやら世間を賑わせています。そして中国最大の自動車メーカーこと吉利(ジーリー)汽車も、独自の衛星コンステレーションの構築に乗り出すようです。
衛星コンステレーションって何?
衛星コンステレーションとは、低軌道にたくさんの衛星を打ち上げて、地上をカバーするというアイディア。低軌道の衛星は高速かつ、低遅延での通信が可能です。
そしてジーリーは、浙江省台州市に人工衛星の組み立て/テスト施設を建設し、年末にも衛星の打ち上げを開始すると発表しました。さらにロイターの報道によれば、同社は年に500機もの人工衛星の製造を計画しているそうです。
移動するクルマの通信手段として最適
ジーリーの人工衛星は、ハイスピードなデータ転送、正確な測位情報の提供、クラウドコンピューティングを支えるとしています。これは具体的には車両システムのアップデート、コンテンツの配信に利用されるそうです。衛星インターネットはどこでもつながるというメリットがあるので、移動する自動車にはぴったりなシステムです。
衛星コンステレーション計画といえば、SpaceX(スペースX)の「スターリンク」や、ソフトバンクが出資するOneWeb(ワンウェブ)などがあります。それぞれの会社が独自の人工衛星を打ち上げると、宇宙が渋滞状態になるというリクスもあるので、どのようなルール作りが必要になるのかも気になるところです。