充電池を載せ替えて4輪車にも使える!
2015年、公私ともに使えるユーティリティーEV(UEV)を作るべく、ニュージランドに設立されたUBCO。そんな彼らの看板商品「2×2」モペッドには、回生ブレーキと前後の車輪にハブモーターが装備され、フレームむき出しの無骨さがとても印象的です。
全地形に対応し野山を走破
もちろん舗装されたオンロードで乗っても良いのですが、「2×2」はオフロードで乗ることも想定されています。確かにタイヤがオフロード用ですもんね。筋交いのようなX型で、かつ跨ぎやすい「SuperX ステップ・スルー・フレーム」は低重心で安定性があり、7000シリーズのアルミ合金で頑丈。すべての地形に対応し、30%の勾配もグイグイです。
前・後輪にハブモーター
ちょっと珍しいデュアル・ハブモーター方式ですが、公式サイトのFAQページでは、2つのモーターは同期はされておらず、常に同時に使う方がモーターにかかる負荷が分散されるため、経済的で負担が少なくなるのだそうです。
アクセサリーが豊富で多目的に使える
重さは65kgで、各1kWのモーターはとても静か。最高時速は50km、航続距離120kmを走ります。そしてお値段は7,999NZドル(約51万円)とのこと。カゴやバッグなど19種類ものアクセサリーが豊富なので、追加すればその分お値段も…。
クラウド接続するソフトを使い、常に更新や情報の記録などを行う「2×2」。液晶ディスプレイ搭載でさまざまな情報を表示し、もちろんスマホの専用アプリでそれらを管理することもできます。
連結すると4輪車を動かすバッテリー
フル充電には最大8時間かかりますが、12Vのシガーソケットと、ふたつのUSBで携帯機器や電動工具などに給電も可能です。ですが、この電池の汎用性が素晴らしく、これから作る「4x4」という4輪車に7個ほど並べて繋げれば、彼らの4輪バギーを走らせるようになるんです。
バッテリーの拡張性まで考えているとは、他のeバイクより一歩リードしていますね。
最初に作られてからすでに5世代目という「2×2」。今では米国、欧州、豪州にも販路を拡大し、世界的に展開しています。