ワイヤレスイヤホンおすすめ。音質など、ポイント別10選【クラブハウス、ポッドキャストにも】

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  • author ヤマダユウス型
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ワイヤレスイヤホンおすすめ。音質など、ポイント別10選【クラブハウス、ポッドキャストにも】
Photo: Shutterstock.com

(2020年6月1日に公開した記事を再編集しています)

ワイヤレスイヤホン、最近人気ですよね。

漠然と「良さそうだな〜」とは思っていても、「たくさん種類があって、どんな違いがあるのか、どう選んでいいかがわからない…」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。急激にトレンドになった音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」や、Podcast(ポッドキャスト)などの音声コンテンツを聞くのにも、ワイヤレスイヤホンは便利そうです。

そこで、ギズモード・ジャパンでの取材を含め、これまで30機以上のワイヤレスイヤホンを実際に触り、試聴し、記事を執筆してきたライターのヤマダユウス型さんに、おすすめのワイヤレスイヤホンを選んでもらいました。

一口に「おすすめ」といってもワイヤレスイヤホンの特性はさまざま。どのようなシチュエーションで使うのか、音の好みなど、さまざまな着眼点別に、セレクトしてもらいましたよ。


【目次】

完全ワイヤレスイヤホンを選ぶには、自分が求める重要ポイントを見極めよう


完全ワイヤレスイヤホンを選ぶには、自分が求める重要ポイントを見極めよう

金額もスペックもデザインも、多種多様なワイヤレスイヤホン。「音楽を聴く」という目的は同じであっても、モデルごとの特性は実にさまざまです。物理ボタンかタッチボタンか、ノイズキャンセリングはあるのか、再生時間はどれくらいか、人と被りにくいデザインを求めるのか…。すなわち、好みのワイヤレスイヤホンを見つけるならば、自分にとって「コレはハズせない!」という要素を決めておくことが、何より重要となります。ひとつずつ見ていきましょう。

・低価格から試したい

ワイヤレスイヤホンを使ったことがない、あるいは興味はあるけどいきなり数万円のモデルを買うのはちょっと…という人は、低価格モデルから攻めていくのが吉。というのも、そもそもイヤホンって低価格=粗悪と決めつけられるものでもないからです。

例えば、3万円のイヤホンで音が良いのは当前。でも、2,980円のイヤホンの音が良かったらそれはそれでアリなのでは? もっというと、音質はその人の好みや試聴するジャンルによりけりなので、そこが上手くハマるとかなり高コスパで楽しめるのが低価格イヤホンなんです。

ワイヤレスイヤホンは接続性や機能性など、音質以外で競える要素が増えてきましたが、だからこそ音質もプライオリティのひとつとしてユーザー自身で判断できるといえます。5,000円くらいのイヤホンでも「音も使い心地も良いじゃん」となる可能性は、十分にありますよ。

・音質にはこだわりたい派

音楽を聴く装置に求めるのは、何よりも音質の良さである。大いに同意、激しく同意です。いかに優れた機能やデザインをもっていても、音質に満足できないのなら、すなわち音楽を楽しめないということです。

逆にいうのなら、音質さえ良ければ細かな欠点は気にならなくなる、そんなケースもままあります。実際、めちゃくちゃ良い音質で音楽を聴くと、とろけそうな心地良さと陶酔感があって「これが音楽…!」ってなることもあるじゃないですか。もしあの心地良さを自分のイヤホンで味わえたなら、どれだけ素晴らしいことか。

音楽でしか味わえない、感覚に訴えかける心地良さ。その一点突破でもってイヤホンを選ぶのも、良き判断と言えるでしょう。僕はどっちかというとここで判断したい。#StayHomeな昨今なら、外に出かける機会も少ないし、持ち運びとかあまり考えなくて良いのでは…?

・仕事に集中したいからノイキャンが欲しい

ここは、最近のワイヤレスイヤホンに求められてきた要素です。ノイズキャンセリング、雑音のカット。体験したことがある人ならわかると思いますが、雑音のカットされた世界は、なんてストレスがないんだと驚きます。あれこそが、ワイヤレスイヤホンの新たなる武器であることは間違いないでしょう。

そして、ノイキャンによる雑音カットは、集中力を高めたい仕事中や勉強のお供として、すごく相性が良い。人は無意識のうちに雑音に潜む刺激に気を取られがちですが、それが無いだけでかなり作業がはかどります。「え、もう2時間経ってた?」ってこともあります。実体験です。外音取り込み機能があるモデルなら、マジでつけっぱなしでいられます。

と同時に、わかりやすいワイヤレスイヤホンの魅力でもあると思うんですよ、ノイキャンって。ワイヤレスイヤホンが欲しいけど、あっと驚くような機能をもったイヤホンが欲しい。そうしたガジェットへの好奇心を満たしてくれるのも、ノイキャンです。

・連続再生時間が長いものがいい

充電のストレスを侮ってはいけません。充電が面倒くさいから使わなくなる、そんな悲しきガジェットも少なくないことを思えば、再生時間を増やす=充電の回数を減らすというアプローチは、毎日の使い心地に直結するといえるでしょう。

例えば、「Apple AIrPods Pro」のケース充電込みでの連続再生時間は公称約24時間、「Anker Soundcore Liberty 2」のケース込みでの連続再生時間は約32時間。毎日4時間音楽を聴いたとして、一ヶ月の充電回数はAirPods Proが5回、Soundcore Liberty 2は3.75回となります。週に1回充電するかどうか、差が出てきますね。

おそらく多くの人にとって再生時間は最優先事項ではないでしょう。でも、ある程度ロングスタミナなモデルであれば、充電を忘れてしまった翌日でも音楽が聴けたり、普段持ち歩くケーブルが1本減ったりするかもしれません。モデルによってはケースそのものがモバイルバッテリーになっているユニークなタイプもありますよ。

・スポーツするので防水機能がほしい

今需要があるジャンルはココなんじゃないでしょうか。家にいる時間が増えたのでジョギングでも始めようかな、でも走るだけだと暇だから音楽欲しいな。その需要、イヤホン業界はバッチリ認知しています。スポーツ×ワイヤレスイヤホンは、アツいジャンルなのです。

スポーツ向けイヤホンを選ぶ際は、フィット感を良くするためのイヤーフィンやフックの有無や、防水性が重要になってきます。防水性が求められる理由は、汗を掻くから。IPX6、IP4Xみたいな記号を見たことはありませんか? あれは防水・防塵規格を示していて、防水規格IPX○は5〜6あたりが噴流の保護、7〜8が潜水への保護になります。

あと、スポーツ向けイヤホンはスポーツ以外のシーンでも非常に使い心地が良いです。フィット感の良さはそのまま使いやすさやイヤホン位置の安定に繋がるし、防水性は故障しにくさや急な雨への耐性にもなる。スポーツ向け=スポーツしない人はスルー、と考えてしまうのは早計ですよ。

・操作性を大事にしたい

ワイヤレスイヤホンの操作性は、物理ボタン式とタッチコントロール式に大別できます。どちらにも一長一短ありますが、数々のワイヤレスイヤホンをそ試してきたギズモード編集部員も「物理ボタン派なんだよねぇ」と何度も繰り返してきました。物理ボタンとタッチ、この差はデカいのです。

例えば、物理ボタンなら指でボタンの位置も簡単に探り当てられるし、何回押し込んだかも感触でわかります。一方でタッチ操作の場合はタッチが反応したかどうか返事が返ってくるまでにラグがあるし、髪が長いひとの場合は髪を巻き込んでタッチすると無反応なことも。

僕も概ね物理ボタン派なのですが、最近のタッチコントロールは昔ほどストレス無く操作できるようになったと実感しています。他にも、ケーブルで繋がったワイヤレスイヤホンはケーブル途中にコントローラーがくっついていたりと、操作しやすさに注目してみると毎日の使い勝手に直結するんじゃないでしょうか。でも、「SONY WF-1000XM3」みたいなスタイリッシュなデザインのイヤホンはタッチが多いんですよねぇ、うーん。

というわけで、これらの用途に合わせた2020年上期セレクト、ベストなワイヤレスイヤホンを選んでみました。ぜひ、ワイヤレスイヤホンを選ぶ際の参考にしてもらえればと思います。

【コスパで選ぶ】1万円前後で、気軽に買いたい人に

1. YAMAHA TWーE3A

1YAMAHA
Photo: Amazon

1万円でワイヤレスイヤホンをと言われれば、ヤマハのエントリーモデル「YAMAHA TWーE3A」は真っ先にオススメしたいモデル。これで1万円とか、さすがヤマハとしか言いようがないです。初めてのワイヤレスイヤホンデビューにもうってつけのコスパモデル!

このモデルはヤマハ初となるワイヤレスイヤホンシリーズなのですが、音質は非常に繊細でフラット。味付けをきかせすぎず、長時間聞いていても飽きないバランスをしています。低音が物足りない感はありますが、試聴ジャンルでカバーできる範囲でしょう。

また、ヤマハ独自の機能であるリスニングケアにより、低ボリュームでも全域にわたって音が聞こえるようバランスが最適化されています。これにより、迫力を求めて音量をガン上げしたり、耳に負担の無い範囲で音楽を楽しめるのです。

ワイヤレスイヤホンはその特性上、ながら聞きやつけっぱなしになりがちで、耳への負担が懸念されていました。リスニングケア機能は、僕らの耳を守りつつ、良い音も提供してくれるわけですね。コスパに優れたヤマハ印、オススメです。

メーカー名YAMAHA
重量(片耳)6.3g
カラバリブラック、ホワイト、スモーキーブルー、スモーキーピンク
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体6時間/最大24時間
発売時期2019年12月発売

2. Anker Soundcore Liberty 2

2Anker
Photo: Amazon

モバイルバッテリーやスピーカーでおなじみ、Ankerのプレミアムなイヤホン。10mmの大口径ドライバーに付属のイヤーウィング、aptX対応と、コスパイヤホンながらかなりダイナミックな仕様となっています。デザインもなかなかに珍しいフォルムをしてらっしゃる。

音質は、さすが10mmのドライバーだけあって中低音は安心感十分。4つ打ち系は肩でリズムをとるのも辞さないノリの良さです。高域は抜けがありながらも鋭い子音を押さえようとする工夫を感じます。フィット感がやや軽いためか外音がわりと聞こえてくるけど、視聴中は気になりません。

アプリ周りも充実しています。「HearID」というユーザーの聴覚に応じた自動補正機能や、グラミー賞受賞プロデューサーらが手掛けたリッチなイコライザーなど、聴き方もかなり遊べるかと。とはいえ素で低音が出てるので、イコライジングで低音を強める必要もあまりないと思います。気分転換にはグッド。

あえて気になるところを挙げるなら、ピアノブラックなケースと本体の塗装ですかね。リッチ感はマシマシなのですが、指紋や傷が目立つ…。この価格帯なら無理してリッチ感を出さなくても良かったのになーとは思います。背伸びして「Anker Soundcore Liberty 2 Pro」を選べば、マット質感なのでこの問題も解決できる…!?

メーカー名Anker
重量(片耳)7g
カラバリブラック
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体8時間/最大32時間
発売時期2019年11月発売

【音質で選ぶ】こだわりたい音質がある人に

3. Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2

3Sennheiser
Photo: Amazon

もうこのジャンルはね、ゼンハイザーですよ。これを選べば間違いなしです。ハンズオンもしてきましたが、音の解像感、バランス、粒やダイナミクスの滑らかさ。すべてにおいて金額に見合う音質だと言って良いでしょう。キング・オブ・音質!

ゼンハイザーの音質至上主義精神を宿したこのワイヤレスイヤホンは、2になったことで待望のアクティブノイズキャンセリングを獲得しました。といっても、AppleやSonyのような静寂に手が届くノイキャンではなく、あくまでも音楽を心地良く聴くためのノイキャン。そのため静寂さは控えめですが、違和感を感じにくい常用できる静けさといえます

しかし、金額面以外でのデメリットもあります。イヤホン本体の大きさです。2になって2mmサイズダウンしたことでかなり着けやすくなったものの、まだデカイです。慣れ、我慢、あるいは自分なりのフィット方法など、ゼンハイザーサウンドを享受するためには何かしらの工夫か覚悟が必要になるかと。ちなみに、ケースのサイズは、62.4 x 36.6 x 27.0 mm(縦 x 横 x 高さ)となっています。

ユニークなファブリックのケースに7時間の本体再生時間、もちろん接続性も文句なしと、ラグジュアリーイヤホンとしてあるべき性能を備えている「MOMENTUM True Wireless 2」。誰もが買えるモデルではないと思いますが、だからこそ、その価値は間違いなく。

メーカー名Sennheiser
重量(片耳)7g
カラバリブラック
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体8時間/最大32時間
発売時期2019年11月発売

4. Jabra Elite 75t

4Jabra
Photo: Amazon

高価格=高音質と決めつけられたものでもないのが、イヤホンの難解にして沼なところ。音質を決定づける要素はさまざまですが、装着性の良さは見過ごせない要素だったりします。「Jabra Elite 75t」は、装着感の良さによって優れた音質を実現しているモデルです。

というのも、イヤホンは装着する角度や深さによって聞こえ方がまったく変わってきます。メーカーが想定している通りにフィットさせるのが理想ですが、果たして毎回同じかたちで装着できるものでしょうか。間違ったフィッティングのせいで音質を味わいきれていないこともあれば、スイートスポットにハマったおかげで普段よりマーベラスに聞こえることも。

フィット感を重要視しているJabraの製品は、そこのブレを押さえているのが他メーカーとの違いです。「Jabra Elite 75t」の音はやや低音を意識したバランス型という印象ですが、耳にピタっとはまるおかげで、常に正しい聞こえ方で音楽を味わえます。イヤホンをベストポジションで味わうことの難しさと、それが成立したときの聞こえの良さは、Jabraイヤホンを使えば、言葉でなく音楽で理解できるでしょう。

メーカー名Jabra
重量(片耳)5.5g
カラバリチタニウムブラック、ブラック、ゴールドベージュ
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体7.5時間/最大約28時間
発売時期2019年11月発売

【ノイキャンで選ぶ】雑音と決別したい人に

5. Apple AirPods Pro

5AppleAirPodsPro
Photo: Amazon

「AirPods Pro」のアクティブノイズキャンセリング性能は、AirPods Pro以降のノイキャンのニュースタンダードとなるほどに驚異的なものでした。メーカー純正のイヤホンには個性がない。そう思っていた時期が、僕にもありました。多分みんなにもあった。

その効果は、乗っているバスの駆動音がほどんど聞こえなくなり、ノイキャンをオフにすると「こんなにうるさかったの!?」と、別世界感すら覚えるほど。ノイキャンは車や電車、街の雑踏のような中低域の除去が得意ですが、ファミレスのように話し声が飛び交う場所でも効力を発揮してくれます。高い音の除去は苦手なので、子どもの話し声などはどうしても聞こえてきますけどね。

そして、「AirPods Pro」は操作性の良さも魅力。イヤホンの軸部分に感圧センサーが内蔵され、軸をギュっと握ると再生・停止やノイキャンのオンオフを操作できます。レスポンスもよく、ノイキャンを解除したいと思ったらスムーズに解除可能です。クリアすぎる外音取り込みモードも度肝を抜かれましたし、とりあえずノイキャンの強いイヤホンを求めるのなら、AirPods Proを選んでおけば問題ないでしょう。

メーカー名Apple
重量(片耳)5.4g
カラバリホワイト
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体5時間/最大24時間以上
発売時期2019年10月発売

6. Technics EAH-AZ70W

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Image: ギズモード・ジャパン編集部

ノイキャンの話になるとまず出てくるのが、「SONY WF-1000XM3」。今回も選出しようと思ったのですが、ここはあえてテクニクスブランドの「EAH-AZ70W」を推します。ギズモードのYouTubeでも「正解出ちゃったかもしれない」と言ってました。音質もノイキャンも抜かりない、イケてるモデルでございます。

高級オーディオブランドであるテクニクス待望のワイヤレスイヤホン。そのノイキャンの強さは上で挙げたAirPods Proと同じくらい。ということは、業界でみてもトップクラスということ! ノイキャンをオンにするとサーっというノイズが入るものの、音楽を聴いてるうちは気になりません。こういうノイズは慣れてくると気になりませんしね。

音の解像感、分離感も良好で、高域の伸びにテクニクスらしい品格を感じなくもない。強力なノイキャンが欲しいけど、AirPods Proの音質には不満があり、WF-1000XM3の古さが気になる人にとっては、新しく魅力的な選択肢だと思います。デザインも所有感をくすぐりますね。

メーカー名Panasonic
重量(片耳)7g
カラバリS シルバー、K ブラック
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体7.5時間/22.5時間
発売時期2020年4月発売

【連続再生時間で選ぶ】頻繁にイヤホン充電したくない人に

7. AVIOT TE-D01g

7AVIOT
Photo: Amazon

人間の生活時間は、一日24時間のうちせいぜい16時間くらい。音楽を聴いているのは、そのうち何時間くらいなんでしょうか。とかく、イヤホン単体で10時間も再生できる必要があるのかって話なんですけど、「AVIOT TE-D01g」はそれができちゃうんですねぇ…。

イヤホン単体で10時間、ケース充電込みだと最大50時間の充電が可能。これをさっきのように毎日4時間聞いていた場合、一ヶ月での充電回数は、2.4回になります。月2回充電すれば、ずっと音楽が聴けるワケです。

こうなると、充電が日々のルーティンではなくたまにやる儀式となり、ガジェットを維持するストレスがグっと減ります。特に、起きてる間はずーっと音楽を聴いていたいようなヘビーリスナーなら、残り充電時間を意識することなくイヤホンを使い続けられるんじゃないでしょうか。

贅沢なデメリットとして、たまに充電するからこそ逆に面倒という考えもあると思います。でも、イヤホンの場合って充電中=使えない時間じゃないですか。それを減らすということは、音楽と共にある時間を増やせるということ。本体の充電時間も2時間程度なので、お風呂や食事の時間に充電しておけば2週間は安泰です。

メーカー名AVIOT
重量(片耳)不明
カラバリブラック、ネイビー、パールホワイト、コーディナルレッド、アイボリー
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体10時間/最大50時間
発売時期2019年5月発売

8. SONY WI-1000XM2

SONY
Photo: Amazon

こちらはいわゆるネックバンド型イヤホン。左右分離の完全ワイヤレスイヤホンたちの中に入れていいものか迷いましたが、良いイヤホンなのは確かですし、ノイキャンも音質も良いので許してください。

さて、再生時間は10時間です。ネックバンド型にしてはロングスタミナな方で、長距離での移動でも安心のバッテリー。再生しないときはケースにしまう必要がある分離型のイヤホンと違い、ネックバンド型は常に首に掛けっぱなしにできるため、使い心地や再生へのスムーズさも良好です。

また、アクティブノイズキャンセリング搭載ながら、有線での接続にも対応しています。例えば、デジタルオーディオプレーヤーなどを使って音質重視で聴きたいときは有線接続+ノイキャン、スマホでカジュアルに聴きたい時はワイヤレス+ノイキャンという風に、スイッチングできる。有線接続時はバッテリーも減りませんしね。

急速充電により10分の充電で80分の連続再生ができたりと、バッテリーケースはなくともかなり踏ん張って再生してくれるイヤホンです。あと、純粋に音が良い。ワイヤレスイヤホンの紛失が怖い人にも、ネックバンド型はオススメですよ。

メーカー名SONY
重量(片耳)不明(本体44g)
カラバリプラチナシルバー、ブラック
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
不明/最大15時間
発売時期2019年12月発売

【防水機能で選ぶ】スポーツのおともに

9. JBL UA SPORT WIRELESS FLASH

9JBL
Photo: Amazon

UA SPORT WIRELESSシリーズは、スポーツメーカーであるアンダーアーマーとJBLのパートナーシップによって実現した、ワークアウト×音楽に比重を置いたライン。「JBL UA SPORT WIRELESS FLASH」は同ライン初のワイヤレスイヤホンで、トレーニングイヤホンに全振りした性能。

防水規格は、大量の汗や小雨をものともしないIPX7。IPX7は、水面下15cm〜1mに30分浸水していても大丈夫というかなりタフな防水レベルになります。一時的な水没は問題ありませんが、水泳やお風呂でも大丈夫というわけではありませんのであしからず。シャワー程度なら大丈夫かな。

チューニングは低音、特にキックを強く感じるバランスで、かといってBoseほど強調されてはないかなという塩梅。低域寄りのバランス型という感じです。フィット感を高めるエンハンサーが3種類付属し、激しく動いてもズレたり落ちたりすることはないでしょう。

印籠のようなケースもユニークですが、やや大きめなのが気になるところ。奥行きもあるため、ランニングウェアのポケットに突っ込むのは難しい気がします。でもなんかこう、運動のための外部装置みたいな佇まいにはワクドキしちゃうので、そういうトキメキを求める人には刺さる気もしますね…!

メーカー名JBL
重量(片耳)8g
カラバリブラック
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体5時間/最大25時間
発売時期2018年12月発売

【操作性で選ぶ】物理ボタンにこだわる人に

10. オーディオテクニカ ATH-CKS5TW

10audio-technica
Photo: Amazon

操作性といえば、やはりタッチコントロールよりも物理ボタンに一日の長があるかと。確実にボタンに触って、確実に押した感触がわかる。最近のモデルのタッチコントロールは反応もよくラグも少なくなってきましたが、手袋をしてたり髪が長い人でも使いやすいかなどなどを考えると、やはり物理ボタンでいきたい。

「ATH-CKS5TW」は側面にポコっとボタンが出ていて、ボタンの場所を探り当てやすい。左側は2回プッシュ、右側は3回プッシュまでに対応し、5つの操作に対応しています。カチカチ、カチカチカチッと、何度プッシュしたかもわかりやすいのが物理ボタンの良いところですね。

「connect」アプリを使えば、各ボタンの挙動もカスタマイズ可能。頻繁に再生音量上げ下げをしたい人なら1プッシュに音量をアサインしたりと、使いながら自分なりのボタン配置を試していくと愛着ももてるでしょう。コーデックの選択もアプリからできるってのはちょっと珍しい仕様。

重低音を推すオーディオテクニカのSOLID BASSシリーズを冠するモデルだけあって、10mmのドライバーから繰り出されるブンブンサウンドは随一。低音を持ち上げがちな人なら、「ATH-CKS5TW」の音はきっと満足するはず。軽快操作で、いろんな曲を聴き込んでいきましょう。

メーカー名オーディオテクニカ
重量(片耳)8g
カラバリブラック、ブルー、カーキ
連続再生時間
(イヤホン本体/充電ケース使用)
本体15時間/最大45時間
発売時期2019年7月発売

まとめ

ワイヤレスイヤホンの進化は本っ当にスピーディで、半年もあればイノベーティブな新製品が登場することも珍しくありません。が、その日進月歩なトレンドの中においても長く愛される名モデルは確かに存在し、時が経っても色褪せない機能とサウンドを届けてくれます。…とはいえ、やっぱり新機能は新機能で気になりますけどね。自分はどんな音が好みなのか、どんな機能をイヤホンに求めているのか。じっくりと向き合いながら、至高の一品を見つけ出してみて下さい。