月に足跡を残す日本人は、誰になるでしょうか?
7月9日、文部科学省の萩生田光一大臣と、NASAのジム・ブライデンスタイン長官がオンライン会議を行ない、「日本が月面探査に関係する宇宙事業に協力する」という内容を記した共同探査意向表明書(JEDI)に署名をしました。
アルテミス計画で協力
NASAによりますと、協力する内容は月面に初めて女性宇宙飛行士を送る「アルテミス計画」。そこで行なわれる有人&ロボット探査や、国際宇宙ステーション(ISS)および地球と月との間にある月周回軌道を往来する「月軌道プラットフォーム:ゲートウェイ」とあります。
宇宙飛行士は、NASAに続いて向井千秋さんや山崎直子さんのような、女性が改めて選出されるかもしれませんね。それにロボット探査は、かねてよりJAXAとトヨタが作る月面探査車「有人与圧ローバ」や、ispaceの「HAKUTO-R」が開発を進めているなど、すでに下地があります。
また日本経済新聞によりますと、今回の共同宣言では、日本はゲートウェイに造られるミニ居住棟に電源機器などを提供したり、新型の無人補給機「HTV-X」を使った物資補給も検討するのだそうです。そして22年度には、JAXAが月面へのピンポイント着陸を狙う小型探査機「SLIM」を打ち上げ、NASAとデータを共有する予定とのことでした。
アルテミス計画
これは2024年までに初の女性宇宙飛行士、そして新たな男性宇宙飛行士を月面に着陸させ、2028年までに国際的な商業パートナーたちと一緒に持続可能な月面探査を確立させる、という計画です。ちなみに新しい宇宙服は以前に取り挙げたことがありましたよね。
この計画は月面に降り立つだけに留まらず、火星探査への足掛かりとして、知識と経験を蓄える目的もあります。
今回の署名は、このためのものなので、日本人が月面に降り立つのは2024年から4年の間のどこか、ということになるかなと考えられます。