僕は、チーム内ではどちらかというとイジられキャラです。新人だからというのもありますが、身長が163cmと低くて、性格も子どもっぽいので、特に外国人選手にはめちゃめちゃちょっかいを出されます(笑)。実は、三人兄弟の長男なんですけどね。
ラグビーは5歳からずっと続けています。水泳やバドミントンも経験したことがあり割と上手な方でしたが、体が小さいので自分なりに「このくらいが限界やな……」と感じたんです。特にバドミントンは、スマッシュとか高いところから打たれると手も足も出ない状態でしたね……。
でもラグビーは、自分の小さい体でも動きなどが素早ければできるポジションがあったので楽しかった。今でもラグビーをしている時間は一番楽しいです。楽しいことが仕事にできているので幸せです。
トップリーグの選手たちは、当たり前ですけど全員がうまい! 大学はチーム内の選手間でプレーレベルの差がありますが、トップリーグははるか上のレベルの選手たちの集まり。どの選手も試合に出たい気持ちが強いので、選手間での競争もものすごく激しいです。少し調子が悪いだけですぐ外されるので練習から気を抜けないですし、体のケアなどの意識も常に高く持っていなければ、試合に出て活躍し続けることができないと実感しています。
―大学時のリザーブ経験が考えを変えた
大学の時は浮き沈みの激しい4年間でした。2年生まではずっとレギュラーで試合に出られていたんですけど、コーチなどのスタッフが一新したタイミングで、リザーブになることが多くなったんです。
スタッフが変わると戦術もガラッと変わりますし、使う側のプレースタイルの好みもあるじゃないですか。僕はその要求にうまく対応できなかったり、納得いかないこともいろいろあって、悩んだり考える時期が長くて結構苦しみました。
もちろん自分がしたいプレーなどの理想はあります。だけど試合に出たい気持ちの方が強いので、自分がどう動けばチームの強みを出せるのか、どう改善していったらいいのかなど、疑問に思ったことなどはコーチ陣に逐一聞き、意見交換をして、理想とするプレーのイメージをすり合わせる努力をしました。
コーチ陣が使いたい選手に近づかないと試合に出られないので、やっぱり自分のやりたいプレー、できるプレーをするだけではダメなんですよね。その時々の対応力も大事です。
それはラグビーだけでなく、会社などで働いていてもそうだと思います。評価をされないのは、自分を使ってくれる人とのイメージが合ってないから。自分が納得するまで意見交換をしてすり合わせる努力ができれば、評価されると思います。そういう考え方が学生のうちでできるようになったことは、すごく大きな収穫でした。
社会人になってチームに所属した時も、大学の頃とは求められることが違ったので、チームに求められる選手になれるよう、戦術理解や弱点の克服など自分ですぐに改善しようと努力できました。大学での苦しい経験は今すごく生きてます。
休みの日は、ゲームをしてるか、テレビを見てるか、寝るかってくらいのインドア男。入社当時はパーマをかけてたので、みんなにチャラいイメージを持たれていたみたいで、インドアな性格が「意外だ」と言われました。僕のパーマヘアの写真はチームの選手紹介ページに載ってるので、興味のある方はよかったら見てみてください(笑)。
ゲームは幅広いジャンルを一通りやってるくらい好きです。今は戦闘系よりもスポーツ系が多いですね。チーム内でもゲームで遊んでいる人はたくさんいますよ。休みの日は寮内で盛り上がってる声が聞こえたりしますし、僕も一緒にゲームをすることもあります。
テレビだと、NBAの試合や海外のラグビーの試合を見てます。特にNBAは大好きで、体の大きな選手が僕には絶対できないようなプレーを軽々とやってることに憧れながら見てます。
あとはコーヒーも好きです! 休日は、よく自分で豆をひいて飲んでます。僕はにおいが強いものが好きなので、“エチオピアモカ”がお気に入りです。コーヒー輸入ショップに行って気になった豆を買うこともありますし、お気に入りの豆は買いだめしてます。今はエチオピアモカ以上のものがないか探している最中です。
ラグビーを見に来てくれる方が増えているので、来てくれた人たちに「ラグビー選手ってカッコイイな」「また試合を見に来たいな」と思ってもらえる、記憶に残るプレーができる選手になりたいですね。
ラグビーは特徴的な選手がすごく多いので、僕みたいなちっちゃい選手や逆に体の大きい選手、足の速い選手、動きが面白い選手、髪型が奇抜な選手…、自分好みの選手を見つけて応援すると楽しいはずです! 選手も自分に対しての声援があるとうれしいですし、励みになると思います。
ちなみに、パーマをかけたためにめちゃめちゃ髪の毛が痛んでいるので、しばらく髪をいじるのはお休みします(笑)。今はシンプルな黒髪なので、サイズ感やスピードなどで僕に注目してもらえるとうれしいです。