大谷翔平は「2番・DH」 ブーイングのトロントで最終戦 3日連続で敵地黙らす一打出るか

スポーツ報知
大谷翔平(ロイター)

◆米大リーグ ブルージェイズ―ドジャース(28日・カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャースセンター)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が28日(日本時間29日・午前2時37分開始予定)、敵地・ブルージェイズ戦に「2番・DH」で先発出場する。

 “因縁”のトロントで3連戦の最終戦。今カードがド軍移籍後、初めてブルージェイズ戦の大谷は初戦、2戦目と打席ごとにブーイングを受けている。というのも、大谷がFAとなっていた昨オフ、ブ軍は移籍先の最終候補の一つだった。交渉が最終局面に入る中、「大谷がトロント行きの飛行機に搭乗した」という怪情報が飛び交った。そのため、“早とちり”したトロントのファンは獲得失敗で大きな失望を味わい、今回のブーイングにつながっているというわけだ。

 それでも、大谷は26日(同27日)の初戦。初回1死の第1打席でいきなり7号先制ソロ。ひと振りで敵地を黙らせた。「別にブーイングも嫌ではないというか、野球の一環ですし、ファンの方たちがそれで楽しいのが一番だと思う。気にしてもらえるだけ、選手にはいいことなんじゃないかなと。僕がブルージェイズのファンなら普通にブーイングすると思いますし(笑い)」と大谷は平然としていた。

 27日(同28日)も変わらずブーイングが送られたが、2回2点リードの2回2死一、三塁だった。今季初の“花巻東対決”で、3学年先輩の菊池雄星投手(32)の今季最速となる98・2マイル(約158キロ)直球を捉えると、自己&球団&今季メジャー最速の打球速度119・2マイル(約191・8キロ)を計測した“弾丸”が右前に抜けた。2試合連続安打となる適時打は衝撃の一打。打たれた雄星も「打球が速すぎて見えなかった」と言うほど、強烈なインパクトを残した。2日連続でブーイングの効果がなかったことを証明した。

 ここまで29試合で打率3割4分7厘、7本塁打、18打点。試合前の時点で二塁打、塁打、長打数でリーグ3冠と打撃好調を維持している。26日(同27日)の7号で、沖縄県生まれのロバーツ監督が保持していた日本出身選手のド軍在籍時の最多本塁打に並んだ大谷は「今のところ、そこ(監督超え)を目標に頑張っているので」としている。2試合ぶりのアーチで新記録をつくり、再び球場を沈黙させる。

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