「しおざわ雪譜まつり」で上演する歌舞伎で盗賊役を練習する参加者=南魚沼市塩沢

「しおざわ雪譜まつり」で上演する歌舞伎で盗賊役を練習する参加者=南魚沼市塩沢

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しおざわ雪譜まつり 名士歌舞伎、市長らが出演 南魚沼

新潟日報(2019年2月12日)

 新潟県南魚沼市の塩沢歌舞伎保存会は、16日に開かれる「しおざわ雪譜まつり」で、恒例の歌舞伎を披露する。今年の目玉は、行政や経済界など、地域を代表する人たちが出演する「名士歌舞伎」。いずれも盗賊を演じる。本番を控え、出演者たちは地元の集会所に集まり、せりふ回しや立ち回り方を練習した。

 しおざわ雪譜まつりは同市塩沢の鈴木牧之記念館周辺で開かれる。塩沢歌舞伎保存会は伝統芸能を継承しようと2001年に設立。毎年、雪譜まつりなどで公演する。

 保存会が今回、披露する演目は2題。著名な「白浪五人男稲瀬川勢揃(ぞろ)いの場」を、地元風にアレンジした「三国街道雪譜白浪 魚野川勢揃いの場」と、地域で最もなじみがある演目「寺子屋」だ。特に「三国街道雪譜白浪-」は、まつりが今年で35回を迎えることを記念し、「名士歌舞伎」と銘打つ。地元を代表する「名士」の5人が盗賊にふんして舞台に上がる。

 5人は、保存会会員で葬儀会社を営む渡辺邦雄社長(69)をはじめ、まつり実行委員長で塩沢商工会長の中嶋成夫さん(75)、まつり顧問で同市市長の林茂男さん(51)。塩沢信用組合の小野沢一成理事長(63)と青木栄一塩沢区長(68)。盗賊を追いかけ回す捕り手は、石打小6年生の6人が務める。

 本番まで1カ月を切る中、名士たちは1月24日、同市塩沢の集会所で練習に臨んだ。日頃から多忙な5人とあって、全員が顔を合わせての練習は本番まで、10回にも満たない。録音したせりふを自宅で何度も特訓して参加。集会場では、着物姿で傘を片手に、見えを切る練習をなどを真剣に行っていた。

 保存会の太田喜一郎(70)会長は「地芝居の良いところは、近所の人が演じること。名士の皆さんは、度胸があるので本番の演技に期待したい」と話す。

 歌舞伎は16日午後1時から同4時まで、塩沢勤労者体育センターで開かれる。問い合わせは塩沢商工会、025(782)1206。

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