中野清水の歴史を紹介する紙芝居型の看板を見る児童たち=3月18日、福井県大野市中野町4丁目の中野清水緑地

中野清水の歴史を紹介する紙芝居型の看板を見る児童たち=3月18日、福井県大野市中野町4丁目の中野清水緑地

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湧水池「中野清水」を知って 福井県大野市で看板設置

福井新聞(2020年3月22日)

 いったんは荒廃したものの、住民の手入れによって美しい環境を取り戻した湧水池「中野清水」(福井県大野市中野町4丁目)の歴史を紹介する紙芝居型の看板が3月18日、湧水地を囲む緑地入り口に設置された。

 県ふるさと百景のイトヨが生息する清水の一つとして県の補助を受け、住民グループ中野清水を守る会が設けた。看板は幅85センチ、高さ160センチ。引き戸のような構造で、1枚ずつ左右に動かして計6枚のパネルで再生の経緯を写真と説明文で伝えている。

 中野清水は、かつて飲み水や洗濯に使われていたが、昭和50年代ごろから使われなくなり、汚泥や雑草で荒れた。下庄地区住民が中心となって1996年から約5年かけて、泥の運び出しや周辺に植栽するなど整備した。

 看板のお披露目となったこの日、児童が集まり、興味深そうに見ていた。同会の会長は「沼地のようだった時代を知らない市民も多い。住民の手で環境を守ってきたことを知って保全の意識を高めてもらえれば」と話している。

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