皇子をしのぶ青木さん(中央)ら=高岡市二塚

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「悲劇の皇子」しのぶ 高岡で恒性皇子慰霊祭

北日本新聞(2020年7月1日)

 14世紀前半に建武の新政を行った後醍醐天皇の子、恒性(こうしょう)皇子をしのぶ慰霊祭「正辰祭(しょうしんさい)」が30日、高岡市二塚の王墓で営まれた。墓を維持・管理する守部(もりべ)の7代目を務める青木誠さん(81)らが出席し、鎌倉幕府によって命を失った「悲劇の皇子」をしのんだ。

 恒性皇子は、父の後醍醐天皇が1331年、倒幕を目指した元弘の変に失敗したため、同市二塚に追放された。その後も倒幕の機運が収まらず、越中守護・名越時有によって殺害されたとされている。

 慰霊祭は皇子の命日に当たる6月30日(旧暦5月10日)に毎年開かれている。例年、地域住民約30人が訪れるが、今年は新型コロナのため青木さんと妻の睦子さん(81)のみ出席した。神事では、近くにある惣社白山神社の高尾佳成禰宜(ねぎ)が祝詞を奏上。青木さんらは墓前に玉串をささげた。

 皇子が幽閉されていたと伝わる地元の悪皇子宮気多社でも神事があった。

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