福井県坂井市の三国サンセットビーチや浜地海水浴場で7月1日、海開き式が行われた。今年はビーチパラソルの間隔を空けるなど、新型コロナウイルス対策を施した新しい形での海水浴シーズンを迎える。
両海水浴場で行われた式には、坂本憲男市長ら関係者が出席。神事の後、海に花束を投げ入れ、シーズン中の海の安全を祈願した。
三国サンセットビーチでは、例年八つほど設置される浜茶屋は感染リスクの懸念などから1軒のみの営業に。浜辺でのビーチパラソルやテントの間隔を1~2メートル取ったり、浜茶屋利用者には消毒を徹底してもらったりといった感染防止対策を行う。
市三国観光協会の刀根瑛昌(てるまさ)会長(61)は「ビーチ開設によって配置できるライフセーバーや巡回警官の監視の目で、浴客や地域の安心安全につながる。今年は海水浴の在り方をどう変えるか試行錯誤することになる」と話した。
越前町でも同日、町内11海水浴場のうち九つが海開きした。福井市の鷹巣、鮎川、越廼海水浴場も順次海開き式がある。一方、嶺南の大半の海水浴場は、県外客が多く感染予防が難しいなどとして、ビーチを開設しない方針を決めている。