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トヨタ、「RAV4」のPHVを発売 最上級モデルとして投入航続距離は1300キロ

» 2020年06月08日 15時10分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は6月8日、SUV「RAV4」のプラグインハイブリッドモデル「RAV4 PHV」を発売したと発表した。同社のSUVとして初のPHVを投入し、RAV4の最上級モデルとして展開する。

トヨタが発売した「RAV4 PHV」

 RAV4は、2019年4月に5代目モデルを発売。日本市場では3年ぶりに販売を復活させたことで注目され、現在ではSUVの人気車種となっている。

 RAV4 PHVは、新開発のプラグインハイブリッドシステム「THSII Plug-in」を採用。RAV4のハイブリッドシステムよりもフロントモーターとインバーターを高出力化し、大容量・高出力の新型リチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、システム最高出力を225kWまで高めた。また、バッテリーを車体中央の床下に搭載することで、低重心化、重量バランスの最適化を図り、乗り心地と操縦安定性を向上させている。

トヨタが発売した「RAV4 PHV」

 EV走行距離は満充電状態で95キロ。ハイブリッド(HV)走行では、ガソリン1リットル当たりの燃費は22.2キロ。EV走行、HV走行を合わせると、航続距離は1300キロ以上になるという。

「RAV4 PHV」のインテリア

 また、災害時などに役立つPHVならではの機能も高めている。最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備した。外部給電は、使用目的に合わせて選べるEV給電モードとHV給電モードの2つを設定。EV給電モードではバッテリーだけを使って給電する。HV給電モードでは、バッテリー残量が所定値を下回るとエンジンが起動し、3日間程度の電力を供給できる(ガソリン満タン状態の場合)。

「RAV4 PHV」のラゲージ内に設置されているアクセサリーコンセント

 充電は、付属の充電ケーブル(AC200V・AC100V兼用)を使った普通充電に対応している。

 販売目標は月300台。メーカー希望小売価格は、税込469万円〜539万円。

「RAV4 PHV」は大きなラゲージスペースも備える

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