セブン-イレブンがファミリーマートやローソンに隣接する店舗を県内で続々と開業させ、出店攻勢を強めている。セブンは「マーケット調査による判断の結果であり、意識した訳ではない」と隣接地への意図的な出店を否定するが、対抗する2チェーンは、セブンが地域を絞った集中的な出店で市場占有率を高める「ドミナント戦略」で全国のシェアを拡大してきたことから警戒を強めている。(政経部・仲田佳史)
セブンは今後も隣接をいとわず出店する構えで、2チェーンは店舗のリニューアルや誘導看板の設置などを進めて、激化する「コンビニ戦争」に備える方針だ。
セブンは2024年7月末までに250店を出店する計画を描く。1年平均50店舗を開業させる必要があり、県内初出店から、約1年5か月がたつ3日現在、店舗数は66店。セブン-イレブン・沖縄の久鍋研二社長は「予定通りのペース」と話す。
ファミマは県内最多の328店、ローソンは245店を展開。セブンの出店前よりもファミマは3店舗、ローソンは13店舗増やしている。
セブンは、北部から南部までまんべんなく出店する方針だが、最近は競合店の間近に出店するケースが目立つ。11月中旬に国立劇場おきなわ近くのファミリーマートの真横と、道路を挟んですぐ隣にローソンのある県庁近くのホテル内に開業。3日にはローソンに近接する南部合同庁舎のビルにも出店した。
他チェーンの担当者は「商圏がわざと重なる場所に出している。最後は自分たちが勝つという相当の自信の現れだ」と眉をひそめる。
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