「この壁画はアジア人民を弾圧し隷従させた人類に対する犯罪を象徴する『旭日旗』を連想させる。公立教育施設の建物の壁画には不適切だ。直ちに撤去せよ」

韓国系に抹殺された「太陽とエバ・ガードナー」

 米西海岸最大の日刊紙「ロサンゼルス・タイムズ」は12月14日付け2面でこう報じた。

"Mural to come down after talks fail"(壁画、話し合い決裂で撤去へ)

 「壁画」とは、12月13日付で報じたロサンゼルス市内のロバート・F・ケネディ公立高校のジムの外装に描かれた「太陽と美女とココナツツリー」の壁画だ。

 これにいちゃもんを付けたのは地元の在米韓国系有志団体「Wilshire Community Coailtion」(WCC=ウェルシェア・コミュニティ連合会)だ。

 「ロサンゼルス・タイムズ」によれば、その後の経緯はこうだ。書いたのは同紙で小中高教育を担当するハワード・ブルーム記者だ。

 「画家のバウ・スタントン氏が13日、自分の描いた絵を批判する人たちと会った時、会話は友好的だった。だが彼の描いたコリアタウンの作品をどうするかについての(ロサンゼルス統一学区当局の)結論は覆されなかった」

 「彼がロバート・F・ケネディ公立学校の建物の壁に描いた女優(実はモデルはエバ・ガードナー)とココナツツリーの背後にあった太陽の図柄に異議を申し立てたのは地元のコリアン活動家たちだった」

 壁画が(他の30の壁画と同時に)お目見えしたのは2016年5月。それ以後、彼らは、その太陽の図柄は日本帝国の戦闘旗であり、ちょうどナチスのハーケンクロイツと同じような存在だと主張し続けてきた」

 「そして2018年12月6日、同統一学区長が夏休み中に撤去すると述べ、今回それを再確認したことでコリアンたちはその決定に満足に意を表した」