ロバート・モラー特別検察官

トランプ流の「取引(ディール)は崩壊した」

 会談の成功に自信満々だったドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。

 しかし、結果は大山鳴動して鼠一匹どころか何も出てこなかった。

 金正恩委員長は、完全で無条件の非核化を実現する代わりに経済制裁の完全解除を要求したが、トランプ大統領はこれを拒否、「席を立った」(Walk away)。

 米メディアは「米朝首脳会談での取引は成立せず、交渉は崩壊した」と言い切った。

 日韓メディアが一様に「首脳会談は『物別れ』とか、『合意に至らず』」とマイルドな表現を使っているのとは対照的だ。

 今後どうなるのか。米メディアは厳しい見方をしている。

 ニューヨーク・タイムズは「北朝鮮は核開発をエスカレートさせることでトランプに圧力をかけることになるだろう」と予測している。

https://www.nytimes.com/2019/02/28/world/asia/trump-kim-vietnam-summit.html?emc=edit_NN_p_20190301&nl=morning-briefing&nlid=69368345tion%3DtopNews§ion=topNews&te=1

 ロシアゲート疑惑を払いのけるために打ったトランプ大統領の「博打」も金正恩朝鮮労働党委員長に足元を見られたようだ。

 ところが見透かしたはずの金正恩委員長はちょっと図に乗りすぎた。トランプ大統領は値踏みすらしなかった。そして「席を立った」。

 もっとも米国内には米朝首脳会談の決裂を「評価」する声が少なくない。