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青木さやかさん(50)が明かす、中学生の一人娘と「丁寧語」で話す理由

 タレントの青木さやかさんは、著書『母が嫌いだったわたしが母になった』(KADOKAWA)で子育ての経験や、確執を抱いていた母への思いを明かしています。
青木さやかさん

青木さやかさん

 シングルマザーとなり、パニック症や肺がんを乗り越えながら一人娘の子育てをしてきた青木さんは、母の看取りに際して行動を起こしたことで、自分の中の「母が嫌い」という思いに区切りをつけることができたといいます。  前編では、その時の青木さんの行動のきっかけや、ご自身が母になることに対する思いについて聞きました。 【インタビュー前編を読む】⇒青木さやかさんが母との確執を乗り越えられたワケ。「嫌いじゃなくなったのは…」  今回は、青木さんが子育てをする中で大切にしてきたことや、娘さんとの関係性について聞きました。

自分への不満をよそで言う娘に思うこと

――本書の冒頭で、娘さんのことを書く許可をご本人に取っていることが書かれていました。いつもそうされているのでしょうか? 青木さやかさん(以下、青木):小さい頃はそのまま書いていましたけど、今回初めて許可を取りました。本の印税を娘と分けるというのも冗談ではなく話し合って割合を決めています。後で揉めないために、という理由が大きいです(笑)。 ――青木さんはお母さんとの関係性に悩んだ経験がありますが、娘さんとは今どんな関係だと思いますか? 青木:娘はこの4月から中学2年生で、反抗期に入ってきたので関わり方は難しいです。基本的に仲がいいのですが、娘が自分や私の友人に、私への不満をすごく言うんです。それは腹立たしいけど、「私への不満をよそで言わないで」と言うのは私の母と同じになってしまいます。 それに私自身が散々母のことを書いているので「人のことを言えないな」と思ったりします。同時に、「娘が私の嫌なところについて話せるような友達がいてよかった」とも感じるので、娘に私への不満を言わせないようにすることだけは、しないでおこうと思っています。

ママ友、ご近所との付き合い方

青木さやかさん――本の中にはママ友や近所の方々との交流の様子も書かれています。以前は仕事以外の人付き合いが苦手だったと書かれていましたが、ママ友やご近所の方との付き合いに苦手意識はなかったのでしょうか? 青木:そんなに友達が多いほうではなかったのですが、子どもが産まれてからは、人付き合いに対する苦手意識を自分の中で消しました。助けていただける方にはお世話になろう、と思っています。 防犯のためにも、ご近所の方にうちが母娘二人暮らしであることや中学生の娘がいることを分かっていただいていたほうがいいですから。暮らしを守っていくためにもご近所の方と仲良くすることはすごく重要だと思っています。 ――自分から積極的にご近所付き合いをするようにしたのでしょうか? 青木:普段からいろいろとお喋りしています。特に娘が幼稚園のころは、同じクラスのお母さんたちと子育ての話をすることが多かったです。同じ時期に同じような悩みを抱えて相談できる人たちはすごく大事な存在でした。娘より少し年上のお子さんのいる先輩方はだいたい同じ経験をされているので、「中学生の女の子はこんな感じだよ」と隠さず教えてくれる人がたくさんいて助けられています。私が娘と揉めたりすると、娘に声を掛けてくれる方もいてすごくありがたいですね。 ――ママ友とのお付き合いで心がけていることはありますか? 青木:私は「ママ友」とは思っていなくて、「私の友達」だと思っています。目の前にいる人は縁があって私のところに来ている人だと捉えているので、助けてくれる人がいたらありがたいし、「苦手だな」と感じる人がいたら「これも学びかな」と頑張っています(笑)。 ――お母さんと向き合っていたこともあって、嫌なことも学びだと受け止められるようになったのでしょうか? 青木:そうですね、基本的に「この人が嫌いだ」という考えはないですね。「それがその人なんだ」と捉えるようにして、来る者拒まず、去る者追わずの姿勢でいるようにしています。
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「自分の育て直し」をした娘の幼稚園時代
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