特殊詐欺撲滅へ取り組みを確認 神奈川県警が対策推進会議

 危機的な状況に陥っている特殊詐欺の被害を食い止めようと、神奈川県警は28日、対策推進会議を開き、撲滅に向けた取り組みを確認した。

 県警本部の担当者と、県内54署で「司令塔」と位置付けられている副署長ら約60人が出席。冒頭、古宮忠男刑事総務課長が「極めて厳しい状況。司令塔として情勢を把握し、リーダーシップを発揮してほしい」と訓示。巧妙に組織化された詐欺グループに対応するため県警の総合力を発揮することや、ツール対策のさらなる徹底などを求めた。

 県内の昨年の特殊詐欺の被害総額は約40億8700万円で、前年に比べて約4億5800万円増加。認知件数も前年比264件増の1286件で、効果的な対策が急務になっている。

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