中高生議員が模擬議会 町長にずばり注文も

 若者の声を町政に届けようと中高生による模擬議会が18日、葉山町議会で行われた。同町内に住む中学、高校の生徒9人が一日議員となり、日ごろ感じている町政への疑問や質問を町の幹部にぶつけた。

 山梨崇仁町長が「葉山のまちづくりのために活発な議論を期待している」と呼び掛けてスタート。生徒たちは「部活動の費用(の補助)や、活動の場を増やしてほしい」「通学に使う路線バスが混雑するのでスクールバスをつくれないか」といった意見や提案を次々と挙げた。

 山梨町長らは「部活動の活動実態に合わせて補助金が分配されるよう考えていきたい」「スクールバス新設は難しいが、路線バスの増発を事業者に要望していく」などと答弁。前向きな回答を引き出した葉山中2年の祖父江来夢さん(13)は「吹奏楽部の楽器の修理に費用がかかり困っていたので質問した。普段思っていたことに答えてもらえて良かった」と話した。

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