前原氏支持5人、未定7人 民進代表選で県内議員

 21日に告示された民進党代表選で、党県連に所属する衆参国会議員12人のうち同日現在、態度を表明しているのは5人で、いずれも前原氏を支持しており、枝野氏支持はゼロ。ただし「消極的な前原氏支持」と“注釈”を付ける議員がいる上、残る7人は態度未定。「第三の候補が必要だった」と嘆く声もあり、盛り上がりに欠けているのが実情だ。

 前原氏支持は、推薦人に名前を連ねた牧山弘恵(参院神奈川選挙区)、阿部知子(衆院比例南関東)両氏のほか、水戸将史(同)、青柳陽一郎(同)、神山洋介(同)の3氏。

 社民党出身の阿部氏は「前原さんと、党内で『尊厳ある社会保障』施策をまとめた。外交・安全保障など主張に違いはあるが、対立点ではなく一致点は何かが大切だ」と説明。「旧民主時代の反省を生かせるはず」(青柳氏)、「もう一度チャンスを与えたい」(水戸氏)という声もあった。

 代表選を巡っては、江田憲司氏(衆院8区)の率いる旧維新グループがまず江田氏を、続いて39歳の井出庸生衆院議員の擁立を目指したが、ともに20人の推薦人に数人足りず断念した。

 自主投票となり、真山勇一氏(参院神奈川選挙区)と篠原豪氏(衆院比例南関東)は態度を決めかねている。グループ内からは「民進は(旧維新ではなく)旧民主ファーストの状態だ」「党刷新のチャンスを逃した」といった不満の声も。

 このほか、離党した元代表代行の細野豪志氏が率いていた党内派閥「自誓会」メンバーの笠浩史氏(衆院9区)と後藤祐一氏(同16区)も態度未定。動向が注目される。

 ともに選挙管理委員の本村賢太郎(衆院比例南関東)と石上俊雄(参院全国比例)両氏も態度を決めていない。

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