土壌汚染の基準超すフッ素検出 子安小

 横浜市教育委員会は22日、市立子安小学校(同市神奈川区)のグラウンドから土壌汚染の基準を超えるフッ素とその化合物が検出されたと発表した。

 市教委によると、調査は昨年11月22日〜今月15日に実施。グラウンド南西部の一角413平方メートルを10メートル四方に区切り、深さ50センチの土壌を採取して調査。5区画中、1区画からフッ素・化合物の溶出量基準(1リットル中0・8ミリグラム)を超える1・3ミリグラムが検出された。

 溶出量基準は土壌に含まれる有害物質が溶け出した地下水を飲んだ場合のリスクを定めたもの。周辺の半径250メートルで地下水は飲用されておらず、学校運営上の影響もないとしてグラウンド利用は続ける。

 調査は4月に同校が約200メートル先の新築校舎に移転するのに伴い、民間が所有する移転先の土地の一部と、市が所有する現在地の一部を交換するために実施していた。

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