最後のセンター試験、県内26会場で2.8万人受験

冷たい雨が降る中、会場に向かう受験生=18日、横浜市保土ケ谷区の横浜国立大学

 今年で最後となる大学入試センター試験が18日に全国一斉に始まり、県内でも本格的な受験シーズンを迎えた。県内の高校卒業見込み者と卒業者らを合わせた志願者数は、前年度より1878人減って3万4997人(男2万797人、女1万4200人)。19日までの2日間、2万8477人が県内26会場で、一部の地域に住む志願者は東京都内でそれぞれ受験する。

 県内最多4937人の会場となる横浜国立大学(横浜市保土ケ谷区)の正門前では、冷たい雨が降りしきる中、早朝から開門を待つ受験生が長い列を作った。関東甲信で積雪の恐れがあるとの気象予報を受けて、時間に余裕をもって到着した受験生が多く、予定を30分繰り上げて午前7時半に開門された。

 午前7時すぎに到着した県立高校3年の男子生徒(18)は「とにかく雪が降らなくてほっとした。雨で体が冷えたのでリラックスして挑みます」と話した。交通機関の乱れを心配した父親が同市都筑区の自宅から車で送ってくれたという女子生徒(18)は、正門前で「日本史B」の参考書を手に最後の追い込みの最中。「模擬試験で何度も来たところ。いつも通りに力を発揮したい」と意気込んだ。

 マスク姿で足早に会場に向かった同市戸塚区に住む県立高校3年生の男子生徒(18)は「学費が比較的安い国公立大学に何とかして入学したい」と祈るように話した。

 正門前では高校や予備校の教員らが、緊張した面持ちの生徒らにのどあめなどを手渡して励ます姿も見られた。

 センター試験は来年から大学入学共通テストに衣替えされる。

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