山下ふ頭に乗船客のバス待合所開設 暫定利用進む 横浜

山下ふ頭の暫定交通広場に開設された「バス待合所」=横浜市中区

 横浜市は20日、横浜港・山下ふ頭(横浜市中区、約47ヘクタール)に、暫定的な交通広場と「バス待合所」を開設した。再開発に向けて更地化した山下公園側の約9ヘクタールに当たり、本格開発までの間、更地を有効活用することでにぎわいの創出に取り組む。

 バス待合所は、横浜港・大黒ふ頭(同市鶴見区)にクルーズ客船が寄港した際、乗客を運ぶ無料シャトルバスの発着拠点となる。この日は、大黒ふ頭に着岸した英国籍の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗下船客らが利用した。

 6月からは、横浜駅東口~山下ふ頭間で運行を予定している連節バスを活用した高度化バスシステム「BAYSIDE BLUE(ベイサイド・ブルー)」の停留所としても使われる。

 同ふ頭では東京五輪・パラリンピック期間中、山下公園側の岸壁では客船を宿泊施設として停泊させる「ホテルシップ」や、五輪関連イベントが実施される。アニメ「機動戦士ガンダム」の動く実物大ガンダムを展示する施設は10月1日にオープンする。

 市港湾局は「山下ふ頭へのアクセスを高め、臨海部を訪れる観光客の回遊性や利便性を向上したい」と話す。

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