丹沢の“玄関”の公園にカフェ開業へ ジビエ料理提供も検討

登山靴や自転車の貸し出しも予定している「YAMA CAFE」の店内=秦野市堀山下

 丹沢の登山口にある県立秦野戸川公園(秦野市堀山下)内のレストハウスに2月8日、飲食物販店「YAMA CAFE(ヤマ カフェ)」がオープンする。公募で選ばれた、丹沢の活性化や環境保護に取り組むNPO法人が運営。将来は、食害で農家を悩ませるイノシシなどの肉を活用したジビエ料理を提供するほか、登山やアウトドアを振興する拠点にもしたい考えだ。

 市観光振興課によると、ハウス内には元々、市民が経営する飲食店兼売店があった。だが後継者不足で、2018年2月に閉店。9カ月後にコンビニがオープンしたものの、集客が進まず、1年を持たずに撤退した。

 丹沢の“玄関”を活気づけるため、市は昨年10月から11月にかけ、公募型プロポーザル方式で飲食物販店を募集。NPO法人「丹沢を愛する会」のみが応募し、審査の結果、22年末まで空き店舗を運営する事業者に決まった。

 ヤマカフェ店内では、ラーメンやピザなどの軽食を販売するほか、落花生を活用したビールなど地元産の商品を取り扱う。また農作物に深刻な被害を与えるイノシシなど、狩猟した野生動物の肉を活用したジビエ料理の提供も今後、検討する。

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