「再三注意を申し上げたが…」 3人の傍聴人に退場命令 横浜市会

横浜市会議場

 21日に開かれた横浜市会第1回定例会の本会議で、傍聴席からIRの誘致反対を訴えた傍聴人3人が、横山正人議長(自民党・無所属の会)に退場を命じられた。市議会局によると、傍聴人が退場を命じられたのは、2015年2月20日の市会第1回定例会の本会議以来。

 「再三注意を申し上げたが、ご理解いただけない。極めて残念だが、退場を命じます」

 古川直季氏(同)の質問に対する林文子市長の答弁終了後、議長が男性3人に宣言した。3人は本会議中、IRの誘致反対を唱え、議長や守衛から注意を受けていた。

 地方自治法は第130条で傍聴人が公然と可否を表明したり、騒ぎ立てたりして会議を妨害するときは、普通地方公共団体の議会の議長はこれを制止し、命令に従わなかった場合、退場させることができるなどと規定している。

 議長はこれを根拠に命じ、3人は退場。傍聴席からは「地方自治の崩壊だ」との声も上がった。

© 株式会社神奈川新聞社