【新型コロナ】感染拡大で危機感共有 1都3県で共同メッセージ発信

東京、千葉、埼玉の各知事とテレビ会議で発言する黒岩知事=県庁

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大しつつある東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の知事が10日、感染防止対策を協議するテレビ会議を開いた。黒岩祐治知事は「コロナとともに生きていく時代。これからはピンポイントのメッセージを発信していく必要がある」と強調。若い世代で接待を伴う飲食店をきっかけに感染が広がっていることを受け、感染防止対策を講じる店の利用などを呼び掛ける共同メッセージをまとめた。

 各知事は感染状況や予防対策についてそれぞれ報告。東京都の小池百合子知事は新規感染者が9日に続いて2日連続で200人を超えたことに触れ、「人々の動きは県境を容易に越える。生活圏、経済圏が重なる1都3県で緊密な連携を図っていきたい」と訴えた。

 終了後、県庁で記者団の取材に応じた黒岩知事は「東京の増え方はすごい。神奈川も同じように跳ね上がることも十分あり得る。緊張感を持って見守っていきたい」と述べ、引き続き感染防止対策を徹底する考えを示した。

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