民家の庭に舞い降りた白いスズメ=豊岡市内

 春めく豊岡市内の住宅街に、白いスズメ1羽が姿を見せている。民家の庭に舞い降り、仲間と一緒に餌を探してチュンチュン。見つけた住民の男性(71)は「白いのでよく目立つし、かわいい」と目を細めている。

 男性によると、古くなった米粒を野鳥の餌に-と庭にまいていたところ、集まってくるスズメの中に、1年ほど前から白いスズメ1羽が交じるようになったという。

 鳥類研究が専門で、兵庫県立コウノトリの郷公園(同市祥雲寺)研究部長補佐の大迫義人さんは「遺伝子の突然変異で色素が失われる『アルビノ』と思われる。約2万羽に1羽しか生まれず、なかなか見られないのではないか」としている。(斎藤雅志)