魚を回収し、走ってベンチへ向かう選手(右)=淡路市佐野新島、淡路佐野運動公園野球場

 淡路佐野運動公園野球場(兵庫県淡路市)で19日にあった第98回全国高校野球選手権大会兵庫大会の3回戦・龍野北-川西北陵の試合中、空からグラウンドに魚が落下し、試合が3分間中断するハプニングがあった。

 同日午後1時半ごろ、2点を追う龍野北の六回表の攻撃中に、川西北陵の諸石匠右翼手が突然、審判団へタイムを求めた。諸石右翼手の足元には銀色に光る物体があり、確認したところ魚と判明した。大きさは約20センチで、試合進行の妨げになるため、同校の控え選手がビニール袋を手に諸石右翼手のもとへ走って回収した。

 兵庫県高校野球連盟の関係者らによると、魚は海に近い同球場の上空を飛んでいた鳥が落としたグチの仲間とみられる。大会本部席に届けられた珍客に、関係者らは「海が近いとはいえ珍しい」「臭いがすごかった」と苦笑していた。

 県内では今年5月8日、西宮市の阪神甲子園球場で行われたプロ野球阪神-ヤクルト戦でも、上空から魚の死骸が落下、試合が中断した。(長江優咲)