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フジドリームエアラインズ、3月に神戸-青森線を開設へ

2020.01.21
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神戸-青森線の開設を発表するFDAの森谷和生専務(右)ら=21日午前、神戸市役所

神戸-青森線の開設を発表するFDAの森谷和生専務(右)ら=21日午前、神戸市役所

離陸に向け滑走路を疾走するフジドリームエアラインズの機体=神戸空港

離陸に向け滑走路を疾走するフジドリームエアラインズの機体=神戸空港

神戸新聞NEXT

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 地域航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は21日、神戸-青森線を3月29日に開設すると発表した。神戸空港で青森と結ぶ定期便が就航するのは2006年の開港以来初めて。1日2便(1往復)を運航し、地域間の新たな交流をつくり出す。

 関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港の在り方を話し合う「関西3空港懇談会」は昨年5月、神戸空港の発着枠を1日60便(30往復)から80便(40往復)に拡大することで合意した。運用規制の緩和を受け、FDAは同年10月に初めて乗り入れた。すでに松本(長野県)と出雲(島根県)、高知の3路線を展開している。

 FDAは11年から青森-県営名古屋線を運航してきた。近年、日本航空と全日本空輸の青森-大阪線(1日計6往復)が旅客を増やしており、関西と青森の移動需要がさらに拡大すると見込んで、神戸線の開設を決めた。伊丹の西にある神戸空港の立地を生かし、愛媛や岡山、広島など中四国の広域から旅客を取り込みたい考えだ。就航1年目の搭乗率は65%を目指す。

 新しい路線は午前11時45分神戸発の青森行き(午後1時25分着)と、午後2時10分青森発の神戸行き(同4時着)。運賃は45日前までに予約する最安タイプで片道1万1千円(6月末までの就航記念価格は同5500円)。FDAが青森線の開設を決めたことで、神戸空港の残りの発着枠は6便(3往復)となる。

 FDAは、76人、84人乗りの小型機で採算性を確保しながら、地方都市間を結ぶ独自の路線展開が特徴。森谷和生専務は21日の会見で「豊かな自然、ねぶた祭、大間まぐろなど青森は魅力がいっぱい。観光を中心に経済、文化などの面で都市同士の交流を支え、地域の発展に役立ちたい」と意欲を示した。(長尾亮太)