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大阪方面への電車が往来する三宮のターミナル。JRや私鉄には大勢の利用客がいる=19日夜、神戸市中央区(撮影・中西幸大)
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大阪方面への電車が往来する三宮のターミナル。JRや私鉄には大勢の利用客がいる=19日夜、神戸市中央区(撮影・中西幸大)

 「急すぎる」「対応が間に合わない」。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、兵庫県と大阪府の間の往来自粛が呼び掛けられた19日夕、兵庫県内の市民や企業に戸惑いが広がった。両府県では感染者数が増え、全国の感染者数の2割に上る。市民らは理解を示しつつ、日常生活に突き付けられた要請に困惑の声が上がった。(まとめ・竹本拓也)

 この日はまず、大阪の知事や市長から「3連休」と強調した形で方針が発表された。

 兵庫県内に本社を置く食品メーカーの広報担当者は「人繰りなど3連休の対応は間に合わない」。週末も働く従業員がおり、府県境をまたいで通勤する人も多いという。西宮市から大阪の鉄道会社に勤務する40代男性も「仕事が入れば注意しながら行かざるを得ない」と漏らした。

 大阪と神戸を結ぶ鉄道各社は20日も通常ダイヤで運行する。神戸市垂水区の建設会社社員の男性(56)も出勤する予定で「本当に感染拡大を防ぎたいなら、京都や岡山など隣接する他府県の往来も制限すべきでは」と不満顔だった。

 一方、兵庫県の井戸敏三知事は、3連休とは区切らず「不要不急の往来自粛」を呼び掛けた。

 関西学院大学を卒業した西宮市の男性(22)は連休中、同級生らと大阪で遊ぶつもりだった。東京に就職するためしばらく会えなくなる友人も多い。「外出するかどうか悩んでいる」

 3日からの臨時休園を終え、20日に営業再開する「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区)。大阪からの来場者が全体の約2割を占めるだけに、佐藤哲也園長(63)は「十分な防疫体制を整えてきただけに残念。終息まではやむを得ない」と冷静に受け止めた。

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