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神戸市・久元喜造市長
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神戸市・久元喜造市長

 新型コロナウイルスに感染した人の詳しい行動歴の公表を巡り、神戸市の久元喜造市長(66)が5日夜、自身のツイッターに「感染者の行動を暴き立てて、何になるのですか。地下鉄を使っていたら乗るのをやめるのですか」などと投稿し、批判の書き込みが相次いでいる。自治体によって公表範囲にばらつきも見られる中で、波紋を広げそうだ。

 久元市長の投稿に対し、ツイッターでは「(詳しい行動歴が分かれば)感染リスクを避ける行動ができる」「市民の不安に寄り添っていない」といった反論や批判が並んだ。

 神戸市は3日に市内で2人の感染が判明した際、感染者が住む行政区や、利用した鉄道名を公表しなかった。こうした対応に、市役所にも批判が多数寄せられ、久元市長は5日の会見で「感染拡大防止につながるなら公表するが、無用の混乱を引き起こす可能性もある。両方の要素を勘案して個別に判断する」とした。

 感染者の行動歴については、大阪府の吉村洋文知事が1月下旬に「大阪城や心斎橋エリアを訪問していた」と明かすなど独自に詳しい情報を出す事例もある。

 過去には混乱も起きている。2003年に関西を旅行した台湾の医師が重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染した際、厚生労働省などが立ち寄り先のホテルや飲食店を公表。予約キャンセルが相次ぎ、風評被害の補償を求める動きがあった。(石沢菜々子)

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