大相撲の大関貴景勝関(23)=兵庫県芦屋市出身=が25日、神戸市中央区の県公館であった化粧まわし贈呈式に出席した。兵庫県後援会(会長・石井一元自治相)から姫路城があしらわれた化粧まわしを贈られ「兵庫にちなんだ化粧まわしは初めて。いっそう応援してもらえる大阪場所で優勝したい」と意気込んだ。
貴景勝関は昨年3月の春場所後、県内出身力士として39年ぶりに大関に昇進。けがの影響でいったん関脇に転落したが、9月の秋場所後、大関に復帰した。3月8日から大阪で始まる春場所で2度目の優勝を狙う。
県後援会は石井会長と井戸敏三知事の呼び掛けで昨年11月に発足。贈呈式は一般公開され、約400人が参加した。化粧まわしは慣例で大関以上の着用が許される紫色を基調とし、月明かりに照らされる姫路城と桜が描かれる。
デザインは貴景勝関自身が希望し、「世界遺産にも選ばれた兵庫県の象徴。足元にも及ばないですけど、それに向かって頑張りたい」と決意。参加者から今後の兵庫ゆかりのデザイン案を問われると「2枚目はポートタワー。3枚目は芦屋川」と答え、会場を沸かせた。(尾藤央一)