「打撃の神様」しのぶ 人吉市で川上哲治氏生誕100年記念の追悼式典

川上哲治氏の写真に献花する記念事業実行委の岡本光雄会長=人吉市

 「打撃の神様」と呼ばれ、プロ野球巨人軍で選手・監督を務めた人吉市出身の故川上哲治氏の追悼式典が23日、同市の川上哲治記念球場であった。参加者はふるさとが生んだ大スターをしのんだ。

 地元商工会などでつくる生誕100年記念事業実行委員会が今秋まで実施する「川上イヤー」事業の一環。14日に同市で予定していた生誕記念講演会が新型コロナウイルスの感染拡大で中止になったことから、誕生日に合わせて急きょ開催した。

 式典には観光関係者など約20人が出席。実行委の岡本光雄会長が「追悼式典だけでも開くことができて良かった。川上さんも喜んでいると思う」とあいさつ。監督時代を写した写真パネル(縦約80センチ、横約45センチ)に献花した。

 実行委によると、感染防止対策で現在休止中の記念特別展は4月から再開予定。展示物も一部変更し、川上氏が実際に使用していた赤バットやV9を達成したときの優勝ペナントなどが新しく公開される。(小山智史)

熊本日日新聞 2020年3月24日掲載

© 株式会社熊本日日新聞社