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ルイス・ハミルトンの父が集めたクラシックカーに価値はある!?

ルイス・ハミルトン親子は、どちらも相当なクルマ好きだった!

 英国「シルバーストーン・オークション」社がオンライン限定で開催したオークション「The Silverstone Classic Live Online Auction 2020」では、先般VAGUEでも事前の「プレビュー」および事後の「レビュー」にて、1970sスーパーカーの数々をご紹介した「SA-30」カテゴリーのほかにも、ポルシェに特化した「The Stuttgart Collection」など興味深いカテゴリーがいくつも設定されていた。

 そのなかでもとくに話題を呼んだのは、世界タイトルを6回も獲得した当代最強のF1ドライバー、ルイス・ハミルトンMBE(2008年に叙勲)の実父で、元マネージャーでもあったアンソニー・ハミルトン氏が収集してきたクラシックカー/スーパーカーのコレクションが大量出品された「The Anthony Hamilton Collection」カテゴリーだった。

●ルイス・ハミルトン卿の大成功を支えた父

  • F1パイロット、ルイス・ハミルトン選手の父アンソニー氏がコレクションしていたクルマ18台がオークションに出品(C)SILVERSTONE AUCTIONS

 ハミルトン親子のレースキャリアは、アンソニー氏が1992年のクリスマスプレゼントとして、当時7歳だったルイスに最初のレーシングカートを買い与えたことに始まった。

 そして、息子の夢を支えるために3つの仕事をかけ持ちしつつ、翌年レースデビューを果たしたときから全レースに帯同したという。

 その後、ルイスがマクラーレンの目に留まり順調にキャリアアップしてゆくと、パーソナルマネージャーとして息子を支え、まさに二人三脚でサクセスストーリーを展開してゆくことになる。ルイスが、長らく黄色のヘルメットを愛用していた理由を聞かれると「パパが見つけやすいよう黄色にした」と答えるなど、その蜜月ぶりを隠すことはなかった。

 ところが、初の世界タイトルを獲得した2年後の2010年をもって、父子間でのマネージメントに息苦しさを覚えていたというルイスは、アンソニー氏との契約を解消。ルイスはのちのインタビューに「父との間には、グランドキャニオンのような溝ができていた。」と語ったといわれている。

 しかし2020年2月、ハミルトン親子が10年ぶりの和解を果たしたとの報道が全世界に配信された。彼らは2019-2020年のクリスマス休暇をともに過ごしたことで、すべてのわだかまりを解消。

 今後アンソニー氏がマネージャーに復帰することはないが、家族としての交流は復活することになったそうである。

 ところでルイス・ハミルトン選手といえば、プライベートでもメルセデス・ベンツ「SLS-AMG」やマクラーレン「P1」、「ラ・フェラーリ」とそのオープン版の「アペルタ」、自身のイニシャルを車名に冠したパガーニ「ゾンダ760LH」を所有するなど、スーパーカーの熱心なエンスージアストとしても知られている。

 またAC「コブラ427」やシェルビー「GT500」も所有し、アメリカンV8を搭載したクラシックカーにも熱烈な愛情を披露するなど、現役F1ドライバーのなかでもナンバー1クラスのカーマニアであるようだ。

 一方、父アンソニー氏は1950-1970年代の英国製ライトウェイト・スポーツカーが特にお好みだったようで、「The Silverstone Classic Live Online Auction 2020」に出品される18台の大部分は、イギリスの旧き良きスポーツカーたちであった。

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