VAGUE(ヴァーグ)

新型「NSX」ギラッと眩しいイエローが17年目の超進化!? 2020年モデル登場

初代のヒストリーを思い起こさせる新しいボディカラー

 ホンダは、スーパースポーツ「NSX」の2020年モデルをこの4月から発売する。

  • 現行型NSXに追加された新ボディカラー、インディイエロー・パールII。初代NSXの「インディイエロー・パール」(奥)をイメージさせる色だ

 2016年に発表した2代目「NSX」は、初代モデルが提案したコンセプト「人間中心のスーパースポーツ」を継承しながら、ホンダ独自の電動化技術である3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH−AWD(スーパーハンドリング オールホイールドライブ)」を搭載、新時代のスーパースポーツ体験を提案したモデルだ。

 ダイナミクス性能を熟成させた2018年発売の改良に続き、今回は「サーマルオレンジ・パール」に続くエキサイティングカラー第2弾となる新色「インディイエロー・パールII」を外装色に追加。

 初代NSXのインディイエロー・パールにインスピレーションを受けながら、クリアで鮮やかな発色へと時代とともに進化させ、スーパーカーとしての佇まいと力強い存在感を表現するとともに、NSXの世界観、スーパースポーツならではの「観る・所有する」喜びのさらなる熟成を図ったという。

 新色の「インディイエロー・パールII」追加について、NSX開発責任者の水上聡氏は、「過去から現在に渡るNSXファンの皆様が心ときめく色をラインナップに加えたいという想いを込めて、新色のイエローを専用開発しました。私たちホンダの大切なスポーツヘリテージをリバイバルさせることで、時を超えて、大切にしてくださるお客様とともに、また新しい思い出を作っていけたらと考えています」とコメントする。

 NSXの車両価格は2420万円(消費税込)。ボディカラーは全9色で、新色のインディイエロー・パールIIは8万8000円高となる。

※ ※ ※

 今回、NSX2020年モデルの撮影の際、2003年式の初代NSX-Tが展示してあった。ボディカラーは、今回NSXに設定された新色のベースとなった「インディイエロー・パール」だ。

 初代NSXは1990年9月13日に発表、翌14日に発売された。量産車として世界初のオールアルミモノコックボディを採用、ミッドシップに搭載された3リッターV6自然吸気エンジンは、280ps/30.0kgmと当時トップクラスの性能を誇った。

 発売当初の車両価格は800万3000円(東京)。スリーサイズは4430×1810×1170mmで、ホイールベースは2530mm。車両重量は1350kgと軽量だった。

 その後、1992年に120kgの軽量化や足回りをチューニングしたピュアスポーツ「NSX−R」、1995年3月にはオープントップモデル「タイプT」を追加。1997年2月にはマイナーチェンジ、トランスミッションを6速化しエンジンを3.2リッターにスケールアップ。45kgの軽量化と専用サスペンションチューニングをおこなった「タイプS」も登場する。

 2001年12月のマイナーチェンジでは、リトラクタブルヘッドライトだったフロント周りをプロジェクタータイプのディスチャージに変更するなど、大きくエクステリアデザインを変えている。

 2003年10月には、初代NSXとして最後のマイナーチェンジをおこない、イモビライザーの標準装備化をしている。この際に新色として「インディイエロー・パール」を設定。今回の展示車、初代NSX−Tはこのときに登場した2003年式だ。

 2005年には生産が、2006年には販売が終了。日本ではトータル7500台弱が販売された。

 2代目となる現行NSXは2016年8月発表、2017年2月に発売されたモデル。

 26年ぶりとなるフルモデルチェンジで、パワートレインは3モーターハイブリッドシステムとなっている。507ps/550Nmを発生する3.5リッターV6ツインターボエンジンに前2基/後1基のモーターを組み合わせ、4WDで駆動。トランスミッションは9速DCT。

 2018年10月にはダイナミクス性能の熟成など改良をおこなっている。

Gallery 夢の共演! 初代NSXと現行型NSXを画像で見る(22枚)
通勤ラッシュで「前抱え」はどうなの!? 持ち方問題に賛否! みんなの意見は?

RECOMMEND