大津園児死傷事故「被告が被害者のように話し、許せない」 判決公判で被害者家族が陳述

大津地裁

 大津市大萱6丁目の丁字路で、昨年5月に保育園児の列に車が突っ込み園児ら16人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた無職の女(53)の判決公判が16日、大津地裁で開かれ、大津地検の申し立てを受け弁論が再開された。

 検察側からの質問に対し、被告は昨年12月にテレビ取材に応じた際に「不運が不運を呼んだ」と心境を述べたことについて、「ストーカー事件が併合審理されたことに納得がいかなかった」と話した。 

 被害者の家族が意見陳述を行い、「被告があたかも被害者のように話し、直進車のことをいうのは言語道断。被害者の気持ちを踏みにじる被告の言動は絶対に許せない」などと述べた。

 弁護側がストーカー事件の審理を分離するよう申し立てた。

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