バターはいつになったら安くなる? 最近の乳製品をめぐる情勢やいかに

#食   
バターはパンやケーキ、お菓子作りに欠かせない材料


バターといえば、いまやなかなか気軽に手にできない高級食材となりました。でも、以前はもっと安かった記憶がありますよね。どうして21世紀に入ってから、バターがこんなに高くなってしまったのでしょうか? そこにはいくつかの原因があったのです。

なぜ乳価の原価は引き上げられたの?


2000年6月25日に起きた雪印低脂肪乳による集団食中毒事件をきっかけに、原料となる脱脂粉乳の需要が減り始めました。生乳は脱脂粉乳とバターに分けられて製造される工程上の都合から、脱脂粉乳の生産が減ると、バターの生産も比例して減ってしまったのです。

それとはまた別の問題として、酪農家の高齢化や担い手の減少もあり、飼料コストの増加を機に離農する酪農家が増えているという現実があります。酪農家が減ることは、脱脂粉乳やバターの原料となる生乳の生産量の減少に直結してしまいます。このような構造的な問題も、乳価の原価が上がる要因となっているのです。

【写真を見る】原材料である生乳の動向がバターの量や価格に影響


待ち望まれるバターの安定供給


酪農業界も、この危機的状況をただ見過ごしているわけではありません。乳価の原価引き上げにより、平成24年度には生乳の生産量が増加しました。その後はまた生産量が不安定になりましたが、平成27年度にはふたたび増加に転じています。酪農生産現場の基盤を強化するために、生乳の価格を引き上げるという努力が、少しずつ実り始めている様子。

農水省が平成29年に7月に発表した「最近の牛乳乳製品をめぐる情勢について」というレポートによると、平成27年度は北海道の生乳生産量が増えたことから、バターは前年に比べて7.7%も増えたそうです。平成28年、29年は残念ながら減ってしまいましたが、価格への影響はそれほどありませんでした。

乳価の原価上昇により、私たちが手にするバターの価格は高どまりになっていますが、それでも以前のようにまた安定供給される日が来るといいですね。

もっちり食感がくせになる「明太じゃがバター」


じゃがいもとバターは相性抜群! 明太子がさらに食欲をそそらせます。

【関連レシピ】明太じゃがバター


<材料>

からし明太子…50g

じゃがいも…小3個(約300g)

青じそのみじん切り…3枚分

バター

<作り方>

1.じゃがいもは一口大に切り、ラップでふんわりと包んで、電子レンジで約6分加熱する。

2.バター10gとともにボウルに入れて、熱いうちにフォークなどで潰す。明太子は薄皮を除いてしそとともに加え、混ぜ合わせる。

この記事に共感したら

Information

【関連レシピ】
明太じゃがバター


本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)